( 306323 )  2025/07/10 05:14:38  
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日産自動車は、2027年の電気自動車(EV)の生産割合を従来の計画から引き下げ、ガソリン車の比率を増やす方針を示した。

これは、世界的なEV需要の減少に対応するためであり、工場の稼働率を上げる狙いもある。

また、米国で計画していたスポーツタイプ多目的車(SUV)のEV2モデルの生産開始も最大で1年程度の延期が予想されている。

さらに、充電インフラの不十分や航続距離に対する懸念からハイブリッド車の人気が高まっている現状がある。

日産は過剰生産能力の解消に向けて7工場を削減する計画だが、具体的な詳細は未公表である。

(要約)

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日産自動車グローバル本社にあるロゴ 

 

 日産自動車が、2027年の電気自動車(EV)の生産割合を従来計画より引き下げ、ガソリン車の割合を高めることが9日分かった。世界的なEV需要の減退に対応する。低迷している工場の稼働率を高める狙いもある。横浜市で開いた部品メーカーなど取引先への説明会で方針を示した。 

 

 28年に米国で予定していたスポーツタイプ多目的車(SUV)のEV2車種の生産開始も最大で1年程度延期する方向だ。 

 

 トランプ米政権は、バイデン前政権がクリーンエネルギー推進のため導入したEV購入の税制優遇措置を打ち切る。こうした逆風に加え、充電設備の不足や航続距離への懸念も依然根強く、ハイブリッド車(HV)の人気が高まっているのが実情だ。 

 

 日産は5月、EV用電池工場を北九州市に新設する計画を断念した。年内に日米で売り出す新型EV「リーフ」も当初の想定より減産に踏み切らざるを得ないとの見方が強まっている。 

 

 販売不振により巨額赤字に陥った日産は、過剰な生産能力の解消に向け世界で7工場を削減する方針だ。ただ、説明会では詳細を明らかにしなかった。 

 

 

 
 

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