参政党の神谷宗幣代表が「高齢の女性は子どもが産めない」と発言したことに対し、女性団体などの市民15人が札幌で抗議デモを行いました。

参加者はこの発言を「女性差別」と批判し、神谷代表が女性の価値を生殖機能に基づいていると指摘しました。

デモは新日本婦人の会北海道本部が主催し、ジェンダーバイアスの強化が少子化を進行させるとの警鐘を鳴らしました。

（要約）

参政党の神谷宗幣代表の発言に抗議する市民＝札幌市中央区で2025年7月11日午後0時52分、片野裕之撮影 

　参政党の神谷宗幣代表が「高齢の女性は子どもが産めない」などと述べたことに対し、女性団体など5団体の15人が11日、札幌市内で抗議デモを展開した。15人は「女性差別をむき出しにしている」などと批判した。 

　神谷代表は参院選公示日の3日、東京都内で「女性の社会進出は良いことだが、子どもを産めるのも若い女性しかいない」などと発言。男女共同参画の推進に反対している。 

　デモは新日本婦人の会北海道本部などが開催。参加者は神谷代表の発言について「女性の生殖機能を国家の道具かのごとく考え、女性の価値を（子どもを）産むか産まないかで差をつける発想」と批判。道行く人に「これ以上ジェンダーバイアスを強化していったら、少子化はさらに進む」などと訴えた。【片野裕之】