( 307289 )  2025/07/14 04:11:08  
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ピースボート共同代表の畠山澄子氏が、13日の「サンデーモーニング」でイラン出身のタレント、サヘル・ローズの発言に対する批判に憤りを示した。

この番組では外国人政策が特集され、日本人ファーストの考えの広まりや、外国人労働者の重要性が取り上げられた。

ローズは前週、外国人として選挙権を持たない立場からの意見を述べたところ、誤解を招き、その後謝罪した。

畠山氏は、多文化共生の必要性や差別のない社会を作るための責任を強調し、SNSでの支持も呼びかけた。

ローズも、攻撃的な言説に対して次に続く文を投稿し、自己の立場を明確にした(要約)。

( 307291 )  2025/07/14 04:11:08  
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サヘル・ローズ(2025年7月撮影) 

 

 ピースボート共同代表の畠山澄子氏が13日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演。イラン出身のタレント、サヘル・ローズ(39)による前週の番組での発言に対し、心ない声が寄せられていることに憤りをあらわにした。 

 

 番組では、参院選(20日)の争点となっている外国人政策を特集。各党の訴えとともに「日本人ファースト」とのキャッチコピーが広がっている様子や、人権団体が排外主義の危険を訴えること、人手不足の中で外国人労働者によって機能している飲食業や建設業の現場の声などを伝えた。 

 

 コメントを求められた畠山氏は「先週のサンデーモーニングでサヘルさんがちょっとこのテーマに触れて」と、自ら前週のローズの発言に言及。「そうしたら、それがかなり拡大解釈されるような形でネットで拡散されて、それを受けてサヘルさんが、『誤解をさせてすみません』と投稿をする事態になっている。でも率直に、申し訳ないわけですよ。何で、外国人とか外国ルーツの人がただ発言するだけで攻撃されて、さらに萎縮して居心地が悪いという思いをしなければいけないのか、と本当に思うわけですよね」と声を震わせ、憤りをあらわにした。 

 

 続けて「多文化共生というのは、私たちの当たり前の今なわけじゃないですか。それなのに、日本人であるかどうか、その一点だけを殊更に強調するような、そんな言葉が街中にもネットにもあふれている。これを外国人、外国ルーツの人がどう思うのか、という想像力を持つところからだと思うんですよね」と提言。「やっぱり今、SNSで静かに、そういうことに対抗していきたい、という声が広がっています。私も、共に暮らす日本人として、差別のない社会を作る責任を持つ1人だと、強く思っています」と持論を展開した。 

 

 

 

 ローズは前週の同番組で、参院選が政権選択選挙であることを念頭に「悲しいな、と思うのは、今、それぞれの党が戦ってはいるとは思うんですけども、そこの議題の中に外国籍の方への発言だったりとか、移民問題というのもあると思うんですけど」と発言。続けて「でもそれって、私たち外国人は選挙権を持ってないので、そのことに対して投じたかったりとか…」と説明し「決して外国の人がすごく優遇されているわけでも、日本の方だって今、優遇されているわけではない中で、自分たちに選挙権がない、発言できる権利がない人たちを、そこで(話題に)あげて、攻撃するのは違うんじゃないかな、というのは、すごく心苦しく、今見ています」とコメントした。 

 

 放送後にはXを通じ長文をアップ。「わたしの日本語がうまくなく、ちゃんと伝わらず不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。ただ、正しく思いを伝えたくて書かせていただきます」と書き出した。「私は『選挙権をください』とは言っていません。ただ、まっとうに働き、納税し、地域の一員として生きている外国籍の人々が、政治的な言説の中でひとくくりに語られ、『まるで全員が悪者のように扱われている』ことに、悲しみと不安を覚えました。もちろん、ルールを守らない人もいます。でも、すべての外国人がそうであるかのように語られるのは、あまりにも乱暴です」と説明した。続けて「私が伝えたかったのは、攻撃や排除ではなく、『共に生きている人がいることを、少しでも想像してもらいたい』という願いでした」などと真意を説明し、日本への愛着もつづっていた。 

 

 

 
 

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