( 307346 ) 2025/07/14 05:16:58 0 00 参議院選挙7月20日投開票
参院選(20日投開票)は13日、選挙戦のラストサンデーを迎えた。改選7議席をめぐり32人が立候補している大激戦の東京選挙区に無所属で立候補している元衆院議員の山尾志桜里氏(50)はJR秋葉原駅前で開いた街頭演説で、選挙戦の争点として浮上してきた外国人政策に触れる中で、古巣の国民民主党や、急速に支持を伸ばす参政党の政策に疑問を提起した。
山尾氏は「どの党もどの党もみんな『おれたちは外国人に厳しい』と言っている。『いじめっこ合戦』をやっている」とした上で「こういう選挙は、日本には本当にそぐわないのではないか。国会で議席を取ろうとしている候補が、マイクを握れば外国人差別や消費税減税、そればっかりじゃないですか」と訴えた。
「どの党も『外国人排外主義合戦』をしている」とした上で、国民民主党が当初の公約に「外国人に対する過度な優遇を見直し、日本人が払った税金は日本人のための政策に使います」と記していた点に言及。「ちょっとびっくりした。さすがに『外国人への過度な優遇を見直す』は修正しましたが、日本人の税金は日本人の政策に使うというものは、取り下げるべきだ」と主張。「耳なじみがいいという人もいるかもしれないが、日本人の納めた税金も外国の方が納めた税金も、国の財布はひとつ。分けられないものを分けられるかのようにあえて言うのはなぜなのか」とも訴えた。
参政党にも触れ「ちょっと期待したいと思っている方がいても、おかしくないと思う」とした上で、同党が打ち出している憲法の構想案の内容に触れ、「表現の自由や思想・良心の自由、学問の自由がカットされている。自由に考えられず、ものを言えなければどうやって国民が自由に政治に参加できるのか。大いなる矛盾ではないか」などと主張。「国民の条件」として「日本を大切にする心を有することを基準として、法律で定める」などとされていることにも触れ「愛国心は心の中にあり、人に押しつけられるものではない」と持論を訴えた。
自身は、公約に掲げる皇位継承をめぐる女性天皇の容認や、憲法9条2項の改正による自主防衛の必要性にあらためて言及し、集まった聴衆に支持を呼び掛けた。「排外主義、外国人差別が票になる、作戦成功だ、となれば、この国は『中道』の精神を失う。この参院選は、ものすごい岐路だ」とも述べた。
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