( 307474 )  2025/07/14 07:37:56  
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参政党がTBSの「報道特集」に対し、12日の放送内容が「公平性・中立性を欠く」として抗議し訂正を求めた。

放送では参院選の争点として「外国人政策」が取り上げられ、参政党の主張が「排外的」「差別的」と強調された。

番組内では、外国人が優遇されているとの主張が取り上げられ、識者たちの意見も放送されたが、参政党の見解は反映されなかったという。

目撃者たちは、差別が社会に広がる危険性について警鐘を鳴らしている。

 

 

(要約)

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 TBS放送センター 

 

 参政党が13日、TBS「報道特集」が12日に放送した内容が「選挙報道として著しく公平性・中立性を欠く内容」として厳重抗議し、訂正等を求める申入書を提出したことを発表した。「すでにBPOに対し当党代表の意見を提出済み」としている。 

 

 公式HPに「申入書」の文面を掲出。12日に「報道特集」が、参院選を取り上げ「外国人政策も争点に急浮上」として伝えた内容に対して、「不当な偏向報道を受けた」と主張。「当党の外国人政策を正確に報道せず、誤導したうえで『排外的』『差別的』と断じる論調で構成され、登場した関係者はすべて当党に批判的な立場であり、擁護・理解を示す視点は一切紹介されませんでした」としている。 

 

 【12日の『報道特集』】 

 

 参院選で「日本人ファースト」を掲げる参政党が支持をのばしているとして、争点に「外国人政策」が急浮上していると伝えた。 

 

 神谷宗幣代表が「まず自国民の生活をしっかりと守っていこう」を訴える演説映像とともに、ナレーションで「参政党は外国人が優遇されているなどと訴え、犯罪や生活保護について強硬な主張を繰り返す」とした。 

 

 その後、識者や各方面の動きや主張などを伝えた。画面右上にテロップで「根拠のない“外国人優遇”」「広がる“排外主義”への不安」「“選挙ヘイト”を許さない」などの文言を表示しながら特集が続いた。 

 

 特集の締めで山本恵里伽キャスターが「これまではそこまで注目されていなかった強硬な主張が急に支持を集めるであるとか、社会が決して受け入れてはこなかった排外的な差別的な言葉がSNSで拡散していく、そういった現実に正直すごく戸惑いを感じています」と述べた。 

 

 「実際、外国籍の人と全く関わらずに生活している人ってほとんどいないと思うんです。学校の友達だったり職場の同僚だったり」として「自分の1票がひょっとしたら身近な人たちの生活を脅かすものになるかもしれない。これまで以上に想像力をもって投票しなければいけないなと感じています」と述べた。 

 

 日下部正樹キャスターは「想像力を欠くと差別は瞬く間に社会に広がってしまいます。古今東西を問わず、閉塞感に満ちた社会というのはその原因を外に求めがちです。本当なら差別を止めるはずの政治家が誤った情報をもとに、外国人が優遇されていると喧伝しています。外国人がいなくなれば本当に問題が解決するんでしょうか。差別が票になるような社会にしてはならないと思います」と語った。 

 

 

 
 

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