キオクシアホールディングスは14日、最大30億ドルのドル建て社債を発行することを発表した。

調達した資金は日本政策投資銀行の優先株を買い取るために使われ、配当金の負担軽減が狙いである。

社債発行と優先株取得は8月1日までに行われ、併せて既存の融資を借り換え、新たに4475億円を借り入れる。

また、返済期限は2027年6月から2029年7月に延び、担保も不要になる。

（要約）

キオクシア本社の看板＝東京都港区 

　半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスは14日、最大30億ドル（約4400億円）分のドル建て社債を発行すると発表した。 

　調達した資金を使って日本政策投資銀行が保有している優先株を最大3310億円ですべて買い取り、通常の株式よりも重い配当金支払いの負担を軽くするのが狙い。 

　社債発行と優先株取得は8月1日までに行う。併せて既存の融資を借り換え、三井住友銀行と三菱UFJ銀行、みずほ銀行、政投銀から計4475億円を新たに借り入れる。返済期限は従来の2027年6月から29年7月末に延び、担保も必要なくなる。