( 308034 )  2025/07/17 03:00:59  
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参院選に向けて、蓮舫氏は新宿駅前で演説し、外国人政策が重要な論点となっていることに触れ、「外国人が悪いのか」と疑問を呈した。

彼女は、多文化共生の重要性を強調し、日本の人手不足を外国人が支えている現状を批判する政府の姿勢に異議を唱えた。

また、野田佳彦代表も日本人ファーストではなく子供ファーストの政策を訴え、経済成長のために外国人の重要性を認識する必要性を説いた。

(要約)

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新宿駅前で演説する蓮舫氏。比例区から出馬している 

 

 2025年7月20日に投開票日が迫った参院選では、外国人をめぐる政策が論点としてクローズアップされている。立憲民主党公認で比例区から立候補している蓮舫・前参院議員は7月16日に東京・新宿駅前で行った演説の中で、この事態は「想像していなかった」として、「そんなに外国人が悪いのかどうなのかも、是非問わせていただければ」と話した。 

 

■「他文化を入れてメイド・イン・ジャパンにして、それを力に勝ってきた」 

 

 蓮舫氏は関税交渉をめぐる政府の対応や、物価高対策について批判したのに続いて、「まさかこんなに外国人がキーワードになるとは思わなかった。そんなに外国人が悪いのかどうなのかも、是非問わせていただければ」と言及。さらに、人生のさまざまな壁を乗り越えるために政治があるとして、次のように述べた。 

 

「それを乗り越えるために政治を変えなければいけないのに、今あなたが立ち止まって前に進めないのは『外国人がいるからだ』と、目をそらすようなそういう扇動をする政治は、私は、まがい物だと改めて思っていますが、いかがでしょうか?」 

 

 コンビニや農業、介護の現場での人手不足を外国人が支えていることにも言及。日本人が働きたがらない分野で技能実習生として人材を受け入れてきたのは「政府与党」だとして、「都合のいいところで(議論を)使い分けるのは、私はやめた方がいいと思っている」。さらに、 

 

「多文化共生、日本はそもそも和の国日本でしょう?他文化を入れてメイド・イン・ジャパンにして、それを力に勝ってきた。その力を、私たちはむしろ扇動して『そっちが悪い』と切り捨てるのではなくて、一緒になって豊かな日本をもう1度作り上げる、そういうことが本当の政治の本筋だということに、是非皆さんには思いを共有していただきたい」 

 

とも主張した。 

 

 応援演説に立った野田佳彦代表は「今、必要なのは日本人ファーストじゃないんですよ。チルドレンファーストじゃありませんか」と、外国人問題にからめながら少子化対策に言及した。さらに、中国や韓国でも人手不足が深刻化していることに触れ、「日本人ファースト」が日本経済に悪影響を与えると主張した。 

 

「『日本は、日本人優遇』、そういう国だと思ったら、韓国や中国に取られちゃいますよ?人が集まらない国になったら日本経済は回っていかない。そのことを強く意識していかなければいけない。そういうことも、残念ながら大きな争点になってしまった」 

 

 蓮舫氏は民進党の代表だった16年、台湾籍と日本国籍の「二重国籍」だったことが問題化。台湾籍を離脱したことを示す戸籍関係書類の一部を17年に開示している。 

 

(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司) 

 

 

 
 

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