大阪市の人権擁護団体「コリアNGOセンター」は、参政党の神谷宗幣代表が参院選演説で使った「チョン」という言葉が在日コリアンを嘲笑する差別的表現であるとし、謝罪を求める抗議文を発表した。

抗議文では、外国人が優遇されているという不正確な主張を繰り返し、差別的な世論を助長していることを指摘し、政治家の発言の影響を重視して非難した。

（要約）

　大阪市の人権擁護団体「コリアNGOセンター」は18日、参政党の神谷宗幣代表が参院選応援演説で「あほうだ、ばかだ、チョンだとばかにされる」と述べたことに対し「チョンという言葉はこれまでも在日コリアンを嘲笑する差別的言動であり、理解した上で発言していることは明らかだ」として、謝罪公表を求める抗議文を団体ホームページで公開した。 

　抗議文は「参政党の選挙戦は、外国人が日本人よりも優遇されているという明らかに事実と異なる主張を繰り返し、差別的、排外的な世論をあおっている」と指摘。政治家の言葉は影響力を持つとして「軽々になかったことにできない」と非難した。