( 308699 )  2025/07/19 04:40:34  
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産経新聞社とFNNが合同で実施した電話調査によると、20日に投開票される第27回参院選では、自民党と公明党が困難な状況に直面している。

特に改選数が3以上の選挙区で苦戦し、50議席の過半数確保が難しいと見られている。

一方、国民民主党や参政党は支持を拡大しており、議席数の増加が期待される。

首相は与党の過半数維持を「必達目標」としているが、獲得議席数は目標を下回る可能性が高い。

また、立憲民主党も勢いを増しており、議席を増やす見込みがある。

最終的な情勢はまだ変動する可能性がある。

(要約)

( 308701 )  2025/07/19 04:40:34  
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街頭演説を聞く有権者ら=6日午後、横浜市中区の桜木町駅前(相川直輝撮影) 

 

産経新聞社は18日、第27回参院選(20日投開票)に関し、接戦区や注目区を対象にFNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施した電話情勢調査(17日)に取材を加味し、終盤情勢を探った。自民、公明両与党は、改選数3以上の選挙区で苦戦を強いられており、参院全体の過半数を維持するために必要な50議席の獲得は困難な情勢だ。国民民主党と参政党は引き続き支持を広げており、議席を大幅に上積みする公算が大きい。 

 

調査の対象としたのは、東京(改選数6、欠員補充1)▽埼玉、神奈川、愛知、大阪(改選数各4)▽北海道、千葉、兵庫、福岡(同各3)▽広島(同2)▽富山(同1)─の各選挙区。 

 

自民は、2人を擁立した東京、北海道、千葉の各選挙区などで苦戦している。令和4年の前回参院選では選挙区と比例代表を合わせて63議席を得たが、今回は比例も低調で、合計30議席台にとどまることも予想される。 

 

公明は、埼玉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の各選挙区で当落線上の戦いに臨んでおり、改選14議席を維持することは極めて難しい。 

 

■首相は与党過半数維持を「必達目標」 

 

今回の参院選では、定数248のうち改選124(選挙区74、比例50)と東京選挙区の欠員補充1の計125議席が争われ、石破茂首相(自民総裁)は非改選を含む与党の過半数維持を「必達目標」と位置づけている。与党で計50議席を獲得すれば過半数に届くが、目標を下回りそうだ。 

 

立憲民主党は改選22議席から積み増すとみられ、30議席台の獲得も視野に入った。改選4議席の国民民主は、北海道、千葉、埼玉、神奈川、愛知の各選挙区で勝利の可能性があり、目標とする16議席の達成も現実味を帯びる。 

 

改選1議席の参政は、東京、千葉、埼玉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の各選挙区で議席獲得をうかがう。神谷宗幣代表は18日の街頭演説で獲得目標を6議席から20議席に上方修正した。 

 

日本維新の会は、本拠地の大阪選挙区で、2人の候補がそろって勝利する可能性が出てきたが、改選6議席を維持できるかは見通せない。 

 

調査では、固定電話と携帯電話を合わせて1万1449人から回答を得た。態度が不明や未定の人がいるため、情勢は今後変わる可能性もある。 

 

 

 
 

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