( 309006 ) 2025/07/20 05:04:29 0 00 東京・蒲田駅前で応援演説する石破茂首相(撮影・中島郁夫)
参院選(20日投開票)は19日、選挙戦最終日を迎えた。自民党総裁の石破茂首相は、東京・JR蒲田駅前で、東京選挙区(今回は改選7)に擁立している元スポーツ庁長官の鈴木大地氏、前厚労相の武見敬三氏とともに「最後のお願い」を行い、「バラマキ批判」にさらされ続けた国民一律2万円の給付を念頭に「私たちは本当に困っている人のために、日本の将来のために、全身全霊の選挙を戦ってきた」と強調した。
与党の給付へのバラマキ批判を展開してきた野党が掲げる消費税廃止や減税の公約に触れ、「『無責任な政治』であってはならない。今さえよければいい、自分たちさえよければいいというような政治が行われれば、この国は滅びる」と主張。「私たちは何としてもこの国を守り抜いていかないとならない。消費税を半分にする。廃止する。言うのは簡単ですよ。でも医療、介護、子育てを支えてきたのは消費税だ。簡単に廃止する、半分にすると、いいかげんなことは言ってほしくない。このような政策は政策とは言わない」と、野党への強い対抗心を示した。
「今、いろんなことが言われている。今さえよければいい、自分たちさえ良ければいい。政治はそういう誘惑にかられるが、(そうなれば)国は必ず衰える」とも主張。「(与党は)早く、手厚く支援をする。減税とともに給付を、本当に困っている人のためにやる」と、あらためて党の物価高政策の正当性を訴えた。 石破首相にとって、今回の参院選でこの日が最初で最後の東京での街頭演説。この日は野党と接戦となっている宮城、徳島を回った後、東京に戻りJR蒲田駅前に駆けつけた。「今日はたくさんの方からお声がけをいただいた。自民党頑張れ、この国を頼むぞというありがたいお声をいただいた」と、強調する場面もあった。
石破首相の参院選初の東京街頭演説ということもあってか、身動きできないほどの多くの聴衆が、駅前広場を埋め尽くした。ヤジが飛ぶ場面はなく、「頑張れ!」などの激励の声が寄せられた。
ただ石破首相が目標としてきた、自民、公明の与党で改選50議席を確保できるか、非改選を含めて参議院の過半数を維持できるかは、最終盤の情勢調査では見通せていないのが実情だ。目標議席を割り込んだ場合、石破首相の責任論が浮上する可能性がある。国民は、どのような審判を下すのか。
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