( 309069 ) 2025/07/20 06:23:28 1 00 新機種「ラッキートリガー3.0プラス(LT3.0プラス)」が2023年7月7日に全国のパチンコホールに導入され、射幸性とゲーム性の高さが注目されている。 |
( 309071 ) 2025/07/20 06:23:28 0 00 新機能搭載機種のデビューを業界全体が盛り上げ(イメージ)
パチンコ遊技機に新機能「ラッキートリガー3.0プラス」(以下、LT3.0プラス)を搭載した新機種が、7月7日に全国のパチンコホールに導入された。従来の機種よりも高い射幸性と幅広いゲーム性を実現するとして注目されているLT3.0プラスだが、ユーザーの反応はどうだったのか。
2024年3月に導入された機種から搭載可能になった「ラッキートリガー」(LT)は、単純に言えば“一時的に出玉性能が高まる機能”だ。パチンコでは「総量規制」として、“RUSH(確変)突入時に獲得できる期待出玉の上限”が定められている。通常のRUSH(確変)においては総量規制は6400個だが、LTと呼ばれる状態においては一時的に総量規制が9600個に緩和される。通常のRUSH(確変)に加えて、より多い出玉獲得が期待できるLTを搭載することで、出玉の波が多彩になるというものだ。
LTを搭載するにはいくつかの条件があったが、2024年7月には「LT2.0」として一部の条件が緩和、今年7月からは「LT3.0プラス」としてさらに緩和された。
LT3.0プラスの大きな特徴は、“チャージ”と呼ばれる出玉が少ない大当たりを搭載する必要がなくなったこと。さらに、全体の獲得出玉に対するLTが占める割合が大きくなったため、“RUSH=LT”という機種が作りやすくなった。つまり、1回の大当たりで獲得できる期待出玉が大きくなり、よりメリハリのある出玉を実現できるというわけだ。
また、LT3.0プラスの“プラス”の部分として、パチンコのゲーム性が格段に広がっている。パチスロの“チャンスゾーン”と呼ばれる機能のように、“このゾーンで大当たりを引いたらLT突入率が高まる”などといった仕様や、段階的にRUSH継続率が高まっていく仕様なども可能になった。より複雑なゲーム性を持った機種が登場することになるのだ。
7月7日にホール導入となったのは、『e東京リベンジャーズ』(サミー)、『eフィーバー炎炎ノ消防隊2 紅丸ver.』『eフィーバー炎炎ノ消防隊2 シンラver.』(SANKYO)、『e一方通行 とある魔術の禁書目録』(藤商事)、『e 犬夜叉3.0』(D-light)、『e冒険島』(SANYO)の5タイトル6機種。これらのLT3.0プラス搭載機について、パチンコ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏はこう話す。
「今回導入されたLT3.0プラス機は、基本的に出玉性能としての“LT3.0”の特徴を持ち合わせつつも、ゲーム性については従来LT機に近いものであり、LT3.0プラスの“プラス”の部分の特徴はそこまで色濃く反映されていません。また、『東リベ』『炎炎』『犬夜叉』『冒険島』はRUSH=LTという仕様になっており、LT3.0の特徴を活かしたものです。LT突入率は『東リベ』が1/650程度、『冒険島』が1/600くらい。『炎炎』『犬夜叉』は1/800くらいです。『炎炎』『犬夜叉』のほうがLTに入りにくい分、入った時により大きな出玉が期待できます。
一方の『禁書目録』は、初当たりの約半分でRUSHチャレンジに突入し、約60%で演出に成功すればLTに突入という仕様です。LT突入率は1/1700くらいと、かなり抑えられていますが、その分スタートチャッカーの釘が甘くなっている“デカヘソ”になっていて比較的よく回るため、ストレスはそこまで大きくないかもしれません。
今回導入された機種の中では、やはり“RUSH=LT”となっている『東リベ』『炎炎』『犬夜叉』『冒険島』のほうが、よりLT3.0プラスらしいものと言えるでしょう」
LT3.0プラス搭載機がホールデビューとなった令和7年7月7日は、7が3つ並んだ日付ということもあり、遊技機メーカーによる業界団体である日工組(日本遊技機工業組)もLT3.0プラスの登場についてキャンペーンを展開するなど、大いに盛り上げていた。また、当日は月曜日ではあったが、全国のホールにおいてもさまざまな形でイベントが開催されていた。
「7月7日は、都内の繁華街を中心にいくつかのホールを回ったんですが、やはりLT3.0プラス搭載機はかなりの人気でした。ほぼすべての店でLT3.0プラス搭載機は満席で、後ろにギャラリーがいたホールもありました。打ちたくても打てないというユーザーも多く、LT3.0プラスに対する注目度の高さが伺えました。
ただし初日こそ高稼働でしたが、2日目以降はちらほら空き台となる時間も増えてきて、少なくともユーザーから熱烈な支持を得ているというような感じではない印象です。射幸性が高いので、使うお金も大きくなる傾向にあり、それでもなかなかLT3.0プラスの楽しみを体験するのは難しい。
ユーザーが気軽に遊べるスペックとはいえないので、避けられてしまう部分もあるのかと思います。業界団体が主導して盛り上げるなど、LT3.0プラスに対する大きな期待が伺えた一方で、ユーザーの反応としては少々不安な部分も残ったと言えるでしょう」(藤井氏)
そんなLT3.0プラス搭載機を打ったユーザーたちは、具体的にどんな感想を抱いたのだろうか──。関連記事《パチンコ「LT3.0プラス」搭載機を触ったユーザーの本音 「通常時は当たる気がしない」一方で「一気に出玉が増えていく爽快感」…かつてない“出玉の波の荒さ”はどう評価されるか》では、ユーザーの声とともに、LT3.0プラスに対する今後の期待と不安について紹介する。
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