( 309264 )  2025/07/21 03:43:59  
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立憲民主党の野田佳彦代表は、参院選を政権交代に向けた一歩と位置づけているが、選挙区での取りこぼしが目立ち、成果が期待される一方で厳しい状況に直面している。

野田氏は大連立を否定し、野党連携を強調。

選挙戦では農業政策や物価高対策を訴え、自民党に対して攻勢を仕掛けたが、無党派層が他党に流れ、競争が思うように進まない局面もあった。

立民幹部は他党との協力の必要性を感じつつも、基本政策の違いから政権構想は未確定な状態である。

(要約)

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取材に応じる、立憲民主党の野田佳彦代表=20日午後、東京・永田町の党本部(鴨志田拓海撮影) 

 

立憲民主党は改選22議席から積み増す方向だが、選挙区での取りこぼしが目立ち、伸び悩む可能性がある。野田佳彦代表は参院選を政権交代への「ステップ」と位置付けていたが、飛躍は難しい情勢となっている。 

 

野田氏は20日夜のNHK番組で、自民、公明両党との大連立を否定し「まずは野党連携だ」と語った。フジテレビ番組では、石破茂首相の続投表明を受け、内閣不信任決議案の提出について「当然視野に入ってくる。国民の民意はノーという意思表示だから違う政権の受け皿ができるかどうかチャレンジをする必要がある」と意欲を示した。 

 

野田氏は選挙戦で、宮崎県などの農業県ではコメ政策の転換を、都市部では物価高対策を訴え、自民に攻勢をかけた。立民幹部は「物価高対策と農政に絞ってワンボイスで訴えられた」と手応えを口にした。 

 

他党と選挙協力した複数の「改選1人区」では健闘が伝えられたが、期待した無党派層を参政党に奪われ、自民に競り負ける選挙区が出た。複数区での取りこぼしも目立つ。 

 

別の立民幹部は「まずは中道の日本維新の会や国民民主党とまとまれるかどうかだ」と意気込む。だが、憲法改正などの基本政策で距離があり、野田氏が描く野党中心の政権構想は見通せない。(深津響) 

 

 

 
 

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