社民党の福島瑞穂党首は、都内の会見で、自民党の石破茂首相が続投を示唆していることに対し、厳しい批判を展開しました。

福島氏は、開票結果を分析し、自民党が国民のための政治を行わなかったために審判を受けていると述べ、石破首相の辞任しない意向に理解できないと語りました。

また、将来的に憲法改正や右派政権が成立することを懸念しています。

社民党は参院選での当選や得票率の達成が重要であることを強調し、苦戦する中でも手応えを感じているとコメントしました。

（要約）

会見に臨む福島瑞穂党首 

　社民党の福島瑞穂党首（69）は都内の開票センターで会見を行い、続投を示唆した自民党総裁の石破茂首相（68）に苦言を呈した。 

　午後11時、会見場に姿を現すと「与党に対する厳しい審判が出つつある。国民のための政治をやらなかった自民党に対して国民が審判を下したのだと思う」と現在の開票結果を分析。 

　その上で、辞任せず続投の意向を示した石破首相に対し「これだけ大敗して継続ということは理解できません」と言及。「自民党の政治を転換をしなければならない。非常に正直に言いますと、石破さんが辞任し、その後の総裁選で例えば高市早苗さんらが登場する、そして参政党となんらかの形で手を組むとなると、憲法改悪やスパイ防止法、非常に右派政権ができるので警戒している」と訴えた。 

　社民党は今回の参院選で3人以上の当選か全国で得票率2％を達成しなければ政党要件が満たせなくなる。福島党首は「厳しい選挙になったが、3年前よりも手応えがある今は必死に見守っている」と話した。