( 309444 )  2025/07/21 07:06:44  
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2023年上半期に日本を訪れた外国人は2151万人を超え、過去最高を記録しました。

この時期の訪日客の消費が高額商品の「爆買い」から「体験型」へと移行している中、シンガポールの家族やアメリカ人が日本の高校生を体験する様子が紹介されており、給食や体育の授業を通して日本の教育文化を楽しむ姿が描かれています。

このような体験型観光は、訪日消費の拡大に寄与する重要な要素として注目されています。

(要約)

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All Nippon NewsNetwork(ANN) 

 

今年の上半期に日本を訪れた外国人の数は2151万人余りと過去最多となりました。一方、訪日客の消費では高額商品の「爆買い」が影をひそめ「体験型」に変化しています。その現場を取材しました。 

 

■インバウンド客数 上半期は過去最多 

 

 千葉県君津市では廃校になった学校で、日本の高校生を一日体験できます。この日、高校生体験に挑戦するのはシンガポールの家族5人と、その友人、アメリカ人男性1人の合わせて7人です。 

 

 1時間目は国語、書道です。それぞれ好きな漢字を選びます。桜に、花火。アメリカ人のセブさんが書いたのは。 

 

アメリカから参加 ゼブさん 

「『焼きそば』って書いたよ。一番好きな日本の食べ物だからね」 

 

 今年1月から6月までの上半期で日本を訪れた外国人は、推計2151万8100人で過去最多。4月から先月までの消費額も去年の同じ時期と比べ18%増え、過去最高を記録しました。 

 

 そんななか、今こうした“体験型観光”が人気だといいます。 

 

 皆が楽しみにしていたのが、給食。給食当番がクラスメイトに配膳します。献立は定番のカレーに揚げパン、牛乳です。 

 

セブさん 

「アメリカの給食と比べたら信じられないくらいおいしいよ」 

 

 ただ、先生と一緒に食べるのは…。 

 

セブさん 

「アメリカで先生と一緒に食べたら気まずいし変な空気になるね」 

 

 午後の2時間目は社会、殺陣(たて)です。袴に着替えて刀を振ります。体育の時間は玉入れや障害物競争に挑戦。初めての競技に全員大盛り上がりです。 

 

シンガポールから参加 ワンピンさん 

「障害物競走が一番楽しかった。つられたパンを食べる競技はなかった。すべてが初めての経験」 

 

 廊下を歩いていると、バケツを持って立っている生徒に遭遇しました。テストでカンニングをした罰という設定だそうです。 

 

 掃除の時間では、ハプニングが。なんと、他校の“不良生徒”が乱入してきました。 

 

 色々ありましたが、最後は卒業式。1人1人卒業証書をもらい、一日高校生体験は終了です。 

 

シンガポールから参加 父 チンホンさん 

「とても良かった。皆楽しんでいた。日本の学校を体験することで新しい価値観を見つけられた」 

 

■訪日消費拡大へ カギ握る「体験型」 

 

 今、日本観光は“爆買い”からこうした“体験型”に変わっているといいます。 

 

じゃらんリサーチセンター 松本百加里研究員 

「自然アクティビティーであればトレッキングをしながら森林浴をして、自分自身を癒やしたり健康になりたいニーズもある。和歌山や三重の熊野古道のトレッキング。四国のお遍路などもとても人気になっています」 

 

 増え続ける訪日観光客の消費意欲の掘り起こしには、付加価値の高い体験型観光の充実も鍵を握りそうです。 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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