( 310609 )  2025/07/25 07:09:06  
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株価が上昇する中、投資に対する関心が高まっているが、多くの60歳以上の人々が高金利の普通預金口座を開設している。

特にSBI新生銀行では、年0.4%の金利が魅力となり、4カ月で約10万人が口座を開設した。

この動きは、金利復活後にリスクを避けつつ資産保全を図ろうとする顧客の増加を反映し、銀行間での預金維持競争が激化している。

シニア層は過去の経済危機を経験しているため、安全性を優先する傾向にある。

投資よりも預金を選ぶ理由は、リスクを抑えつつ安心して資産を運用したいからだという。

(要約)

( 310611 )  2025/07/25 07:09:06  
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「損したくない」株高騰しても“投資より預金” 金利0.4%求め10万人が口座開設 

 

 株価が上がり、投資への関心が高まるなか、口座の開設が4カ月で10万人に迫る勢いの銀行もあります。金利が復活したことで、手堅く銀行にお金を預ける動きも増えています。 

 

 先行きの不透明感が晴れたため、自動車株を中心に幅広い銘柄が値上がり。終値の4万1171円はおよそ1年ぶりとなる高い水準です。 

 

 投資熱が高まりそうな勢いですが、一方で今こんな動きも…。 

 

SBI新生銀行 執行役員 リテール営業部長 

和田裕美氏 

「想定していた4倍の申込みをいただいて、大変驚いております」 

 

 こう語るのはSBI新生銀行の担当者です。今年4月から始めた60歳以上を対象とした、新たな金利の普通預金が想定を超える反響だといいます。 

 

 商品の最大の魅力は、金利が「年0.4%」と大手銀行に比べ2倍の高金利です。サービス提供開始から4カ月しか経っていませんが、口座開設したのは10万人に迫る勢いです。 

 

契約に来た人(63) 

「(資産)保全の方ですね。少しでも物価が上がっているのでその分、補えればと思いまして」 

 

 実は今、こうしたシニア向けの高金利のサービスが他の銀行でも相次いでいます。 

 

岸田前総理大臣 

「“貯蓄から投資”を進め、資産所得倍増プラン策定をいたします」 

 

 家計に眠る金融資産を貯蓄から投資に回す政策を進めてきた政府。そんななか、なぜ今、銀行は預金の獲得に力を入れているのでしょうか。 

 

和田氏 

「やはり“金利のある世界”に突入というところで、お金のことに関してもやっぱり見直そうという方が増えていると思う」 

 

 2016年から続いてきた「マイナス金利政策」が終わりを告げ、“金利のある世界”になった今、銀行は企業への貸し出しで利益を上げやすくなっています。そのため預金維持競争が激しさを増しているのです。 

 

 投資家のなかでもこのような声が聞かれました。 

 

投資歴6年 

「(利回りが)0.4%ある株とか結構少ないと思うので、だいぶ高い方だと思います。一部それ(預貯金)で持っておくのは良いと思う」  

 

 

 シニア層に受けている理由について、実際に預けた男性に聞きました。 

 

「当然リーマン(ショック)とか、減りましたよ。また下落傾向に動くかも分からないし、円高傾向にも動くことも考えるとリスクを控えめにしとこう」 

 

 60歳以上の人はバブル崩壊やリーマンショックといった、投資のいいところだけでなく怖い面を見てきた世代です。そのため、利益はそこそこでもリスクを回避して手堅く運用したい人も多いといいます。 

 

和田氏 

「やはり今までの浮き沈みを経験されてきたからこそ、これからのセカンドライフはリスクをなるべく抑えて安全に増やせる、そのような預金に魅力を感じているんだと思います」 

 

(「グッド!モーニング」2025年7月24日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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