( 310926 ) 2025/07/27 03:15:06 0 00 TBS放送センター
26日のTBS「報道特集」は、冒頭で山本恵里伽キャスターが「特集は、参院選で躍進した参政党が、一部記者の会見出席を拒否した問題。メディア排除を問います」と告げた。
選挙後の会見では、参政党を批判的に報じる記者の取材を拒否したとし、公の政党としての対応を問うとした。会見に出席できなかった地方紙の記者の主張などを伝えた。
参政党と「報道特集」を巡っては、参院選期間中だった前回12日の番組で、「日本人ファースト」を掲げる参政党が支持をのばし、争点に「外国人政策」が急浮上しているとして特集。識者や各方面の動きを伝えながら、画面右上にテロップで「根拠のない“外国人優遇”」「広がる“排外主義”への不安」「“選挙ヘイト”を許さない」などの文言を表示しながら特集が続いた。
特集の最後に「山本恵里伽キャスターが「強硬な主張が急に支持を集めるであるとか、社会が決して受け入れてはこなかった排外的な差別的な言葉がSNSで拡散していく、そういった現実に正直すごく戸惑いを感じています」「自分の1票がひょっとしたら身近な人たちの生活を脅かすものになるかもしれない。これまで以上に想像力をもって投票しなければいけないなと感じています」と述べた。
日下部正樹キャスターは「本当なら差別を止めるはずの政治家が誤った情報をもとに、外国人が優遇されていると喧伝しています。外国人がいなくなれば本当に問題が解決するんでしょうか。差別が票になるような社会にしてはならないと思います」と述べた。
この報道に参政党が翌13日に「当党の外国人政策について、著しく公平性・中立性を欠いた内容」「不当な偏向報道を受けた」として厳重抗議。
これに対し「報道特集」側は「参院選の争点に急浮上していることを踏まえ、排外主義の高まりへの懸念が強まっていることを、客観的な統計も示しながら、様々な当事者や人権問題に取り組む団体や専門家などの声を中心に問題提起したものです。この報道には、有権者に判断材料を示すという高い公共性、公益性があると考えております」とした。
参政党は「当党と放送事業者との間で、BPO放送人権委員会の申立要件にあたる『相容れない状況』が生じたと判断し、正式に同委員会への申立てを行うことといたしました」としている。
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