( 311174 )  2025/07/28 03:32:56  
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自衛隊と米軍が昨年行った「台湾有事」を想定した最高レベルの演習において、中国が核兵器使用を示唆する発言をしたとの設定があり、自衛隊は米軍に核の脅威に対抗するよう繰り返し求めた。

最終的に米側は応じ、このシナリオでは日米の外務・防衛当局や制服組が核の使用可能性を考慮していることが確認された。

このようなシナリオでの中国の核脅威を考慮する演習は初めてであり、核廃絶を主張する日本が有事には核による威嚇を辞さない姿勢があることが明らかになった。

防衛省への事実確認は得られなかった。

演習は「キーン・エッジ」と呼ばれるシミュレーションで、仮想敵国を中国に設定した。

(要約)

( 311176 )  2025/07/28 03:32:56  
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東京・市谷の防衛省=24日 

 

 自衛隊と米軍が昨年実施した「台湾有事」想定の最高レベルの机上演習で、中国が核兵器の使用を示唆する発言をしたとの設定に、自衛隊が米軍に「核の脅し」で対抗するよう再三求めたことが27日、複数の政府関係者への取材で分かった。米側は最終的に応じた。日米の外務・防衛当局だけでなく、制服組も核が使われる可能性を念頭に置いていることが判明した。日米共同統合演習で中国による核の脅しをシナリオに組み込んだのは初めて。 

 

 米軍の行為は、同盟国への攻撃に対し、核兵器などで報復する意思を示して敵国に軍事行動を思いとどまらせる概念「拡大抑止」に基づく。唯一の戦争被爆国として核廃絶を訴える日本が、有事には核による威嚇もいとわず、米中の緊張激化を助長させる恐れがあることが明らかになった。 

 

 防衛省に事実確認を求めたが回答はなかった。 

 

 演習はコンピューターを使うシミュレーション「キーン・エッジ」で、昨年2月にあった。仮想敵国を初めて中国と明示し、シナリオは事前に日米の限られた担当者が作成した。 

 

 

 
 

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