( 312139 )  2025/07/31 06:02:28  
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助手席の同乗者がダッシュボードに足を乗せる行為は、見た目の問題だけでなく、法律違反として「安全運転義務違反」に該当する可能性があり、反則金9000円や違反点数が科されることがあります。

この行為は運転者の注意を妨げ、事故時にはエアバッグによる重大な怪我のリスクも伴います。

また、同乗者も自らの安全以外に、運転者の安全運転を助ける意識を持つことが重要です。

助手席に座る際は、シートベルトの着用や運転中の行動に配慮することが求められます。

(要約)

( 312141 )  2025/07/31 06:02:28  
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ママ友の車に乗せてもらったら、旦那さんが「ダッシュボード」に足を乗せててビックリ! 実は「反則金9000円」のリスクがあるって本当? 求められる“マナーと責任”とは 

 

ドライブ中、助手席に座っている人がダッシュボードに足をのせている光景を見たことがある人もいるのではないでしょうか。 

 

なんとなく「行儀が悪い行為だな」と感じるかもしれませんが、実はこの行為、「行儀が悪い」だけでなく、交通違反に該当する可能性があります。交通違反というと、「運転者の行動」に対しての罰則というイメージが強いですが、同乗者の助手席での不適切な行動も運転手の責任として、罰則の対象となることがあるのです。 

 

本記事では、助手席で足をダッシュボードにのせる行為が違反となる理由や罰則、さらには事故時のリスクやマナーについて詳しく解説します。 

 

道路交通法第70条には、「車両等の運転者は、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」とする「安全運転の義務」が定められています。そのため、運転者はハンドルやブレーキを適切に操作するのはもちろんですが、そのほかにも、車両の状況や同乗者の安全も含めて管理しなければならないのです。 

 

例えば、車内で物が散乱していたり、同乗者がシートベルトをしていなかったり、不安定な姿勢をとったりしている場合でも、それが運転に悪影響を及ぼす可能性があると判断されれば、運転者が「安全運転義務違反」に問われる可能性があるのです。安全運転義務違反が成立すると、普通車では違反点数2点、反則金9000円が科されます。 

 

助手席に座る人が足をダッシュボードにのせる行為は、「同乗者の自由」と思う人もいるかもしれません。 

 

しかし、安全面から言えば、上げられた足によってダッシュボード周辺の視界が妨げられることも十分考えられます。助手席に座る同乗者の不自然な姿勢によって、安全な運転が妨げられた場合、運転者は「運転に必要な注意を怠った」として、安全運転義務違反の責任を負う可能性があるのです。 

 

ダッシュボードに足を乗せる行為は、安全な運転を妨げることだけでなく、本人の命を脅かすことにもつながります。 

 

エアバッグが膨らむ速さはなんと時速100~300キロメートルにも達するため、ダッシュボードに足をのせた状態で事故がおきた場合、エアバッグが膨らむ衝撃によって膝が顔面や胸部を直撃し、重大なけがを負うリスクがあります。 

 

もし大腿(だいたい)部や骨盤、椎骨など重要な組織に重傷を負ってしまうと、後日保険でカバーされるとしても、治療費は相当高額になるでしょう。 

 

また、事故の影響で体が不自由になったために仕事の変更を余儀なくされると、給与等の条件が悪くなり収入が減るリスクもあります。 

 

例えば、夫がベテランドライバーの仕事で良い給与をもらっていたのに、事故のけがで運転できなくなり、体を動かさずに済む簡単なデスクワークに仕事を変えた結果、大幅な収入源となる……といったケースです。 

 

 

助手席は運転席に近い距離にあるため、同乗者の行動が運転の安全に大きく影響します。そのため、助手席に座る場合は、マナーを守るとともに、安全運転の妨げにならないよう配慮する必要があるでしょう。 

 

まず、必ず守るべきことは「シートベルト」の着用です。これは助手席のみでなく、全座席で必ず着用するようにしてください。同乗者のシートベルト未着用も、運転者の責任として罰則対象となります。 

 

また、運転者が安全に運転できるように気を配ることも大切です。大声で話しかけたり、運転の注意をそらしたりするような行為や、スマートフォンの画面を見せながら話すことは運転上とても危険な行動になるのでやめましょう。助手席に座る人も「車内での安全を守る一員」としての自覚を持つことが大切です。 

 

助手席でダッシュボードに足を乗せることは、見た目の問題だけでなく、法律違反や重大な事故につながるとても危険な行為です。このような行動は、同乗者が行ったことであっても、運転者が罰則の対象となってしまいます。 

 

同乗者が危険な行動をしないのはもちろん、運転者も同乗者の行動に目を配り、安全のため車内の環境を整えておくことが必要です。運転者・同乗者のどちらにとっても安全で快適なドライブとなるよう、車内のマナーや基本的な姿勢を見直すようにしましょう。 

 

出典 

e-Gov法令検索 道路交通法 

警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表 

国土交通省 エアバッグの働きとその効果 

 

執筆者 : 渡辺あい 

ファイナンシャルプランナー2級 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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