( 312236 ) 2025/08/01 03:22:13 0 00 田久保真紀氏
学歴詐称の疑いを指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が31日夜、市内で会見を開き、辞意を翻して続投する意向を明らかにした。
会見には代理人弁護士も同席。田久保氏は冒頭で謝罪しながらも、「たくさんの方々から本当にたくさんの方から厳しいご意見とともに、伊東が変わる機会が失われるのかと、大きな失望の声も多くいただきました」と説明。街で耳に入った激励の声に励まされて翻意したことを明かした。記者から「辞職はしない?」と問われると、「そのように取っていただいて結構です」と断言した。
会見では、学歴問題や告発文書について言及した。今年5月の当選直後に除籍だとする告発文書が届いたが、田久保氏は6月28日に在籍していた東洋大に出向いた際、除籍になっていた事実を初めて知ったとあらためて主張した。「以前の会見でも申し述べた通り、何よりも本来なら私しか取得し得ない個人情報、私しか知らない除籍、聞き慣れない処分」とし、「1枚目の怪文書を書いた方が知り得たのか、除籍というのは偶然の出来事なのか、得体の知れない、怖いといいますか、不安というか、不安定な気持ちでに襲われた」。最初の告発文をあらためて“怪文書”と断じ、恐怖を訴えた。
田久保氏は今年5月の市長選で、新図書館建設や大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設中止を訴え、現職候補を破り当選した。その後、学歴詐称を指摘する文書が文書が全市議に届いたことで問題が表面化。同氏が大学側に問い合わせた結果、指摘通り除籍であることが明らかになっていた。その後、田久保氏は7月中に辞職し、出直し選に出馬するとしていた。
田久保氏は卒業証書とする文書を市議会の議長、副部長に提示したが、しっかりと文書を示さない“チラ見せ”だったことも問題視された。また、市議会調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問への出席も拒否。出席が必要な理由に関する百条委側の説明が不十分との認識を示していた。
伊東署は28日、報道各社が依頼した市長選の経歴調査票に大学卒業と記入したとされる問題に関し、田久保氏に対する公選法違反容疑の告発状を受理した。
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