( 312978 ) 2025/08/03 06:36:00 0 00 テスラ初の量販セダン「モデルS」(2016年、大阪市で)
【ニューヨーク=小林泰裕】米南部フロリダ州の連邦地裁は1日、2019年4月にフロリダ州で起きた死亡事故を巡り、米電気自動車(EV)大手テスラの運転支援システム「オートパイロット」に欠陥があったとの評決を下した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、事故の遺族らに対するテスラの賠償金は約2億4300万ドル(約360億円)に上る。テスラの運転支援システムに関する訴訟で、損害賠償を命じた初の評決になるという。テスラは控訴する方針だ。
報道や評決書によると、事故当時、テスラのEV「モデルS」が信号や標識を無視して時速約100キロで丁字路交差点に進入し、路肩に停車していた車に衝突。近くに立っていた22歳の女性が死亡し、恋人の男性も重傷を負った。事故時、テスラの運転支援システムは運転手に警告を発しなかったという。
テスラは今年6月からテキサス州で運転席に人がいない自動運転タクシーの運行を試験的に始めた。19年の事故当時のシステムより技術的に進化しているものの、今回の評決を受けてテスラの自動運転技術への信頼が揺らぐ可能性がある。
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