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元衆院議員の東国原英夫氏と元自民党幹事長の石原伸晃氏が、テレビ番組で消費税減税について激論を交わした。

与党は一律2万円の給付を提案したが、衆参での少数与党転落を受けて実現が不透明になっている。

東国原氏は民意を重視し消費税減税の必要性を訴え、一方の石原氏は消費税減税に反対し、その影響で社会保障が維持できなくなると主張した。

番組では、民意や経済状況についても触れられ、視聴者に現状を意識するよう呼びかけられた。

最後にビートたけしが給料引き上げの提言を行った。

(要約)

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石原伸晃氏(2023年6月撮影) 

 

 宮崎県知事を務めた元衆院議員の東国原英夫氏と、元自民党幹事長の石原伸晃氏が、3日に放送されたテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演。参院選で野党が公約として訴えた消費減税や、示された「民意」をめぐり、激論バトルをかわした。 

 

 与党は国民1人あたり一律2万円を打ち出したが、参院選大敗を受けて衆参で少数与党に転落したことから、公約実行には野党の協力が必要で、2万円給付案は実現が不透明になっている。 

 

 番組レギュラーのタレント大竹まことが「何でもいいから、早くくれよ。もう」といらだちをみせると、東国原氏は「秋の臨時国会で補正予算が通らないと、給付金は配れない。配っても今年12月から来年1月、2月ですよ。消費税減税に関してはあと1年はかかる。当然ですよ。法改正して税制大綱を変えないと行けない」と、仮に2万円給付や野党が訴えた消費税減税が実現する場合でも、一定の時間がかかることを説明した。 

 

 すると、石原氏は「消費税は絶対に下げちゃだめ」とピシャリ。「社会保障でベッドが減ったり、今のサービスの質が落ちる。赤字国債をやって、社会保障のお金なんて出せない。(消費税は)目的税なんですから」と述べ、消費税減税に反対の立場を示した。ゲスト出演したモデルの長谷川ミラが「経済を一時的にブーストするために…」と訴えても、石原氏は「それはできない。なんでできないかというと、減税は簡単ですよ。1回、みんな喜ぶから。2年間やりましょうとと言っても、(時限的な減税なら)今度は増税になる。みんなが反対します。消費税の歴史はそうなんです」と反論。「歴史のルーティンが変わる時なんじゃないかと期待をしてしまう」と言う長谷川に、石原氏は「違います。過去の歴史に人間は学ばないといけない。自民党内閣は消費税でふたつ飛んだんです。ふたつの内閣を飛ばしても、社会保障を守っていくために消費税を入れたんです」と、持論を曲げなかった。 

 

 

 

 ここで東国原氏が参戦。「でも、今回の選挙は『消費税を減税してくれ』が民意なんですよ」と指摘。石原氏は「いや、東さん、民意がそうであっても、守るべきものは守るのが政治家だと、私は思いますよ。消費税がなくなったら社会保障が維持できない。知事をやっていらっしゃったから分かるでしょう」と、反論した。 

 

 これに対し、東国原氏は、石破茂首相は退陣すべきとの主張をした石原氏が、参院選で「民意」が示されたためと言及したことを持ち出し「石原さんは、民意が大切だと。民意で石破さんにNOとなったんだから、石破さんは辞めるべきだと言われた。じゃあ、民意を重視するのなら、制度で言えば、減税という民意が多かった」と反論。「今回、参院選でほとんどの野党が消費税減税を訴えている」とも語り、消費減税を訴えた野党が与党の議席を上回った現実に触れた。 

 

 消費税減税や民意をめぐるバトルに、大竹は「市民は今、優雅に暮らしているのではない。ギリギリで暮らしているんだよ」と述べ「(家計の総消費支出の中で食料費が占める割合の)エンゲル係数は28・3%。ついにこの間(05年)は22・9%で、6%も7%も上がって、みんなアップアップの状態。だからさっき、給付なら早くよこせと言った」と指摘した。 

 

 これにビートたけしは「給料を増やした方がいいよ」と、提言していた。 

 

 

 
 

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