( 313976 )  2025/08/07 03:40:55  
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広陵高校の硬式野球部で部員による暴力行為が発覚し、SNSで広まり波紋が広がっている。

学校側は暴力事案を認め、処分を済ませたが、甲子園出場の是非について批判が高まっている。

暴力行為は1月末に発生し、学校側は高野連に報告したが、過去の明徳義塾高校の辞退事例が引き合いに出されている。

広陵の出場は報告と処分がなされているため問題ないとされているが、SNS時代における不祥事に対する監視がより厳しくなっている。

今後、高野連や学校がどのように説明責任を果たすのかが注目される。

(要約)

( 313978 )  2025/08/07 03:40:55  
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夏の甲子園がはじまった(IYO / PIXTA)※画像はイメージです 

 

夏の全国高校野球に出場する広陵高校(広島)の硬式野球部で、部員による暴力行為があったという投稿がSNSで拡散されて、波紋が広がっている。 

 

学校側は複数の報道機関に対し「暴力事案があった」と認めており、すでに処分済みという。しかし、「なぜ辞退しないのか」などと、甲子園出場の是非を問う声が上がっている。 

 

東京スポーツなどによると、暴力行為があったのは今年1月末。1年生部員(当時)が複数の2年生部員から暴力を受けたという。 

 

学校側は関係者からの聞き取りをおこない、日本高校野球連盟(高野連)に報告。3月には「厳重注意」の処分を受けたとされる。このため、出場に問題はないとの判断に至ったとみられる。 

 

広陵の初戦は8月7日に予定されているが、試合直前になって暴力行為の存在が明らかになったことで、SNSを中心に批判の声が高まっている。 

 

SNS上では、2005年の明徳義塾高校(高知)の出場辞退が引き合いに出されている。 

 

当時、明徳義塾では、甲子園出場が決まったあとに部員の不祥事(喫煙・暴力行為)が発覚して、大会直前に出場を辞退。馬淵史郎監督が責任をとって辞任し、高野連から1年間の謹慎処分を受ける事態となった。 

 

ただし、明徳義塾のケースでは、高野連への報告がされていなかった。 

 

今回の広陵では、報告と処分が済んでおり、「事前に報告されて、処分済みかどうか」が出場判断の分かれ目になっている可能性もある。 

 

高校野球は教育活動の一環とされるが、甲子園という全国的な注目を集める舞台であり、その意義や責任がより厳しく問われる。さらに明徳義塾の時代とは異なり、SNS時代の今、不祥事に対する世間の監視の目も一層厳しい。 

 

高野連や広陵が、どのような説明責任を果たすのか。そして、世論がどのように反応するかが注目される。 

 

弁護士ドットコムニュース編集部 

 

 

 
 

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