( 314151 )  2025/08/07 06:58:48  
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政府はコメの安定供給に向け、増産方針を打ち出しました。

小泉農相は需要に応じた生産が基本だと述べ、農家の意欲を高める環境整備が必要だと強調しました。

一方、自民党の上月部会長は、需要がない状態での過剰生産は需給を崩す恐れがあると懸念しています。

農林部会は、農業予算の議論を進めていますが、増産に関する表現に対する意見の違いから決定に至っていない状況です。

政府は生産調整を見直し、増産に舵を切る方針を示しています。

(要約)

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コメの安定供給に向けた関係閣僚会議に臨む石破首相(中央)と小泉農相(左)ら(5日、首相官邸で)=米山要撮影 

 

 政府が打ち出したコメの増産方針を巡り、小泉農相は6日、上月良祐・自民党農林部会長らと面会した。小泉氏は記者団に「需要に応じた生産が基本であるのは間違いない」と述べたうえで「大転換期を(党と)心合わせしながら進めたい」と強調した。 

 

 面会後、小泉氏と上月氏らが取材に応じた。上月氏は「需要を作っていかなければならない。需要がないのにどんどん作れば需給が崩れる」と述べ、コメの増産が価格下落を招きかねないとの懸念を示した。小泉氏は「全ての農家に増産を求めているのではなく、増産したいと意欲が持てるような環境整備をする。輸出の拡大や新規需要の開拓をしていく」と説明した。 

 

 農林部会は5日、2026年度農林水産関係予算の概算要求について議論する予定だったが、同日の幹部会合で了承できず、議論を見送っていた。6日午後にも再度、幹部会合を開いたが、増産についての表現がまとまらず、継続審議となった。出席議員からは「増産と書くと現場に誤解される」といった意見が出たという。 

 

 政府は5日、コメの安定供給に向けた関係閣僚会議を開き、事実上の減反にあたる生産調整を見直し、増産にかじを切る方針を示している。 

 

 

 
 

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