( 314351 )  2025/08/08 05:19:44  
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JR東海の丹羽俊介社長は、北陸新幹線の新大阪延伸に関するルート再検討の要望に対し、米原駅への乗り入れは難しいとの見解を示した。

また、整備新幹線のルート問題については国が決定するべきとの立場を表明。

現在、敦賀から小浜を通る「小浜・京都ルート」が採用されているが、京都府の懸念から進展が滞っており、米原ルート再検討の声が再浮上している。

丹羽氏は協力要請があれば必要な支援を行う意向も示した。

(要約)

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JR東海の丹羽俊介社長=2025年8月7日午後2時2分、大阪市、瀬戸口和秀撮影 

 

 JR西日本などが運行する北陸新幹線の新大阪延伸をめぐり、敦賀駅(福井県)から東海道新幹線の米原駅(滋賀県)に向かうルートの再検討を求める声が出ている。東海道新幹線を運行するJR東海の丹羽俊介社長は7日に大阪市内で開いた記者会見で、この点を問われ、「東海道新幹線はすでに大変密度の高いダイヤになっている。米原駅から東海道新幹線に乗り入れることは難しいという認識だ」との見解を示した。ただ、社内で具体的に課題を検討したことはないという。 

 

 整備新幹線の一つである北陸新幹線のルート問題について、丹羽氏は「当事者ではない。国が検討して決定していくべきだ」との立場を改めて示した。 

 

 敦賀―新大阪の延伸をめぐっては、政府・与党が2017年、敦賀から小浜(福井)を通り京都に向かう「小浜・京都ルート」を決めている。 

 

 しかし、昨年夏、京都府・市が地下水への影響などへの懸念を表明し、その後進んでいない。早期の全線開業を求めるなどとして、石川県や大阪府などで米原ルートの再検討を求める声が再浮上。ルートを議論してきた自民・公明の与党整備委員会の西田昌司委員長も小浜・京都ルートが妥当か再検証する考えを明らかにしている。 

 

 丹羽氏は、政府・与党が米原ルートを再検討するにあたり協力要請があれば、「必要な協力はする」と語った。(細見るい) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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