( 315691 ) 2025/08/13 04:26:08 1 00 自民党内の「石破おろし」を巡る動きが強まる中、石破茂首相への退陣要求は右派議員を中心に続いているが、世間の反応は冷ややかである。 |
( 315693 ) 2025/08/13 04:26:08 0 00 自民党内の「石破おろし」は、世の中の理解を得られるのか
自民党内の「石破おろし」を巡る争いが泥沼化している。石破茂首相の退陣を求める党内の右派は攻勢を強めているが、世間からの視線は冷たい。
「ポスト石破」の総裁候補に上がる癖の強い面々や、選挙の敗因に向き合わず内部抗争に明け暮れる自民党への拒否反応が目立つ。
■両院議員総会ガラガラ
2025年7月の参院選で39議席にとどまる大敗となった自民党。裏金問題などの不祥事により石破政権で冷遇された旧安倍派の議員らが中心となり、石破首相に退陣を求める動きが続いている。
8月8日に行われた両院議員総会の終了後、右派系の議員たちは声を大にして石破おろしをアピールした。青山繁晴参院議員は9日に開いた記者会見で「衆参両院の選挙で負けて辞めなかった首相は今までいない」と主張。両院議員総会では、総裁選の前倒しを求める声が「圧倒的に多かった」と強調した。
旧安倍派の裏金問題に関与した西田昌司参院議員は同日、「石破さんが辞めるもくそも、いろんな方がもう一度総裁選に出て、議論されるわけだから、そこでいろんなことが見えてくるのでは」と述べ、総裁選を実施すべきだとする持論を展開した。
両院議員総会には、衆参計297人のうち253人が出席したとされるが、報道陣に公開された冒頭部分では空席が目立っていた。これにはSNSでも「閑散。やる気ないんか?」「こんなガラガラなの?」などの声が続出。反石破派が要求している総裁選の前倒しには、国会議員と都道府県連の過半数の要求が必要となるだけに、党内の温度差が気になるところだ。
毎日新聞やJNNが参院選後に実施した世論調査では、いずれも石破内閣の支持率が数ポイント上昇。自民党内の石破おろしが、果たして世論から支持を得られるのかは疑わしい。
石破おろしの主力となっている裏金議員に対し、10日に放送されたTBS系「サンデーモーニング」に出演した朝日新聞編集委員の高橋純子さんは「自らの責任に向き合うことなく人のせいにばかりしているのは、政治家としていかがなものかと思います」と一刀両断。「しかも自分自身の復権を狙って政治闘争を仕掛けているというのが、国民の目にどう映っているというのか」と厳しく批判した。
元大阪市長の橋下徹さんも、10日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演した際、石破首相の心境を「俺のせいじゃないだろう、おまえらのせいだろう、これだけ自民党が体たらくになったのは。その旧安倍派のメンバーが今、何で俺に対して文句言ってんだ」と代弁。さらに「よく石破さん我慢してるなと。僕だったらもう本当に大暴れしてるけどね」と付け加えた。
また石破首相が進めようとしている企業・団体献金の規制強化について、「もし自民党の嫌なことを石破さんやり続けたら、場合によっては支持率が上がるかもわからない」と分析した。
「石破おろし」が成功したとしても、次の首相候補に上がる顔ぶれにSNSでは辟易する声が目立つ。大手メディアの世論調査で「ポスト石破」の上位に出てくるのが、前経済安全保障担当相の高市早苗氏と小泉進次郎農水相だ。
だが、右派的な思想が強い高市氏に対してSNSでは「高市早苗が総理になり、参政党と手を組んだ日には日本は滅びる」「生き地獄」など、リベラル左派を中心に強い拒否反応が目立つ。
知名度は抜群だが独特な言動が多い小泉氏に関しては、「パフォーマンスはアホを超えて有害」「支持率も議席も安定させながら社会を破壊していくと思う」などと不安の声が殺到している。
元外交官の孫崎享さんは自身のX(旧Twitter)で、「石破下しが成功するとどうなるか。高市氏や小泉進次郎氏だ。目を覆いたくなる状況で日本が一段とおかしくなるのは必然。御先が暗すぎる」と嘆いた。
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