( 315716 )  2025/08/13 04:53:23  
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政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は、石破茂首相が自民党総裁選を前倒しで迎える可能性が低いと述べ、退陣の見通しを示した。

自民党の党則に基づき、総裁の任期満了前に過半数の支持があれば、総裁選を行うことができるが、支持が集まるかは不透明である。

田﨑氏は、石破首相が退陣表明する可能性があり、前倒しの総裁選に出馬することもできるが、支持を集めることは難しいとの見解を述べた。

また、総裁選が行われる可能性が高いと強調した。

(要約)

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石破茂首相(25年7月) 

 

 政治ジャーナリスト田﨑史郎氏は11日に放送されたBS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)に出演。8日の自民党両院議員総会で、総裁選を前倒しで行うかの是非検討が決まった石破茂首相(自民党総裁)について「10月1日の(政権発足)1年を、石破さんが迎えられる可能性は低いと思います」と述べた。自民党総裁選の前倒しは決まり、どういう形であれ、石破首相が退陣に追い込まれるのは避けられないのではないか、との見通しを示した形だ。 

 

 自民党の党則第2章第6条4項に「総裁の任期満了前に、党所属の国会議員及び都道府県支部連合会代表各一名の総数の過半数の要求があったときは、総裁が任期中に欠けた場合の総裁を公選する選挙の例により、総裁の選挙を行う」とある。所属の国会議員295人(衆院195人、参院100人)と47都道府県連代表の合計は342で、過半数172人が賛同する必要がある。総裁選前倒しは過去に例がなく、お盆明けの18日以降、総裁選選管が意思確認の方法を含めて是非判断の方法を検討する。過半数が集まるか、情勢は不透明だ。 

 

 田﨑氏は、今後注目する動きについて「ひとえに石破総理がいつ退陣表明されるか、あるいはされないかということ」と指摘。「早ければ(参院選の総括が出る)8月の最終週に退陣表明される可能性があるし、9月第1週の可能性もある」とした上で、事実上の「総裁リコール」となる前倒しの総裁選について「石破総理も立候補することもできる。9月中に行われるだろうと思います」と述べた。「そうすると、10月1日の(政権発足)1年を石破さんが(現状の立場で)迎えられる可能性は僕は低いんじゃないかなと思ってみています」と述べ、石破首相の退陣は避けられないとの見通しを示した。 

 

 

 

 キャスターの松原耕二氏に「もう(退陣への)流れはできていると読まれている」と問われると、田﨑氏は「そうです。はい」と明言。松原氏から「石破さんが何か抵抗するのは難しい」と問われた田﨑氏は「難しいと思いますね」と述べ「総裁選に出馬されて勝ち抜くことだけだと思いますが、勝ち抜くだけの(支持の)数はなかなか集まりづらいのではないでしょうか」とも踏み込んだ。 

 

 一方、松原氏が「総裁選がないという可能性は」とさらに問いかけると、田﨑氏は「それは石破さんが辞めなければ…」と言いかけて「『装置』はできているわけですから。(過半数が集まらずに)総裁選の前倒しをやめる、しないということなら辞めないということはありますけど、僕はやっぱり、総裁選は行われるだろうと思います」と、再び明言した。 

 

 

 
 

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