( 316296 )  2025/08/15 06:02:22  
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8月14日、石油情報センターはレギュラーガソリンの全国平均価格が174.9円に達したと発表し、4週連続の値上がりを報告しました。

ガソリンの暫定税率廃止が2025年11月に予定されているが、ディーゼル車の軽油税は盛り込まれていないため、今後も不透明な状況が続く見込みです。

燃費を良くするための対策として、タイヤの空気圧チェックや無駄な荷物の減少、アイドリングの停止、車間距離の確保、ふんわりアクセルの活用などが効果的だとされています。

また、一般的にガソリン満タン時の燃費悪化は微小であるため、節約を考える人には参考になるでしょう。

さまざまな工夫を行うことで、ガソリン代の節約が期待できるとされています。

(要約)

( 316298 )  2025/08/15 06:02:22  
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 8月14日、石油情報センターが発表した8月12日現在のレギュラーガソリンの全国平均価格は174.9円と前週に比べ0.7円の値上がりで4週連続の値上がりとなりました。補助金10円が出ているのにこの価格です。ガソリン暫定税率が廃止されるのは早くても11月、もう待てません!こうなったら自衛策しかありません。ガソリン代を節約するにどうすればいいのか、解説していきましょう。 

 

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock 

 

 野党7党によるガソリン暫定税率廃止法案が国会に提出され、早ければ1Lあたり25.1円のガソリン暫定税率が廃止されるのは2025年11月1日から。 

 

 ただし、物流コストを削減するといわれるトラックの9割を占めるディーゼル車の燃料、軽油にかかっている17.1円の軽油引取税の暫定税率はこの法案に盛り込まれておらず、見通しが立っていないというのが現状です。 

 

 燃費をよくするためにどうすればいいのか?まずは、タイヤの空気圧を計って空気圧が低くないかチェックしてみてください。 

 

 タイヤの空気圧は概ね1ヵ月で5〜10%(10〜20kPa)低下していき、空気圧が50kpa不足の場合、市街地では2.5%、郊外では4.2%、高速道路では4.8%も悪化すると確認されています。 

 

 それを踏まえたうえで、燃費をよくしたいなら空気圧を高めるといいでしょう。+20kPa、10%高めの空気圧が上限値です。高速道路だと0.05〜0.1km/Lくらい燃費向上が期待できるでしょう。 

 

 ただし、乗り心地が悪くなったり、タイヤの寿命を早める弊害もありますので注意したいところです。 

 

 使わない荷物を積載していることは、収納代わりに使うことはラゲッジスペースの有効活用という見方もできますが、一般的には100kgの荷物を積んでいると3%の燃費悪化につながると言われています。WLTCモード燃費30km/Lのクルマは0.9km/Lの燃費悪化です。 

 

 これは平均値で信号の多い都市部の一般道ならもっと影響は大きいはず。100kgも無駄な荷物を積んでいないとしていても、ストップ&ゴーの多い走り方であれば確実に燃費に悪影響を与えます。1%の悪化でも月に500km走るとして燃費が10km/Lなら年間600L、6Lの悪化は1000円の出費と同じことになります。 

 

 また中身は入っていないからとルーフにジェットバッグやルーフキャリアをつけっぱなしにしているのは、空気抵抗をかなり増大させています。特に高速道路を走行する場合は、手間でも外して保管したほうが燃費は向上するでしょう。 

 

 

 無駄なアイドリングを止めることは、誰でもできる燃料削減策です。荷物の積み下ろしや駅などで人を待っている間、コンビニに行っている間など、ついついアイドリングしたままにしているドライバーを見かけることも多いです。 

 

 一般的な2Lクラスのエンジン車の場合、10分間のアイドリングで消費するガソリンは130ccほどで、これだけで22円(リッター170円として)、1時間だと780cc、ガソリン代に換算すると1時間132.6円となります。 

 

 これがアイドリングストップをオンにしていれば削減されるわけですが、1時間ものアイドリングストップは、長い渋滞やストップ&ゴーが相当激しい環境下でないと到達するとは考えにくく、ガソリン代の節約量も正直なところ微々たるもの。 

 

 燃料代だけみればたしかに削減されていますが、実はアイドリングストップ機能を使うことで、バッテリーの劣化が早まり、バッテリーにかかるコストが増えてしまうことになります。アイドリングストップ搭載車のバッテリーは非搭載車のバッテリーよりも1.5倍ほど高く4万〜5万円もします。 

 

 加えてアイドリングストップ非搭載車用のバッテリーよりも交換サイクルが早く、アイドリングストップ非搭載車の「3〜4年に1度」に対し、アイドリングストップ車用バッテリーは多くの場合「18か月または24か月」と、おおよそ「2分の1」程度の寿命です。 

 

 結論としては、アイドリングストップの燃費への貢献は疑いようのない事実だが、ストップ&ゴーを繰り返すような停車時間が短い場合(5秒以下)、作動させないようにするのも場合によっては有効かもしれない。 

 

 車間距離をきちんととって走ることも燃費を悪化させないコツといえます。車間距離が短いのは、自然渋滞が発生するメカニズムの一つでもありますが、前走車の加減速に対しシビアに反応しなくてはならなくなり、小刻みな加減速が要求されることになります。 

 

 JAFによれば、車間距離が短いことによって市街地で2%、郊外では6%も燃費が悪化した、というデータもあります。 

 

 なるべく一定速で巡航し、前走車の一時的な減速はアクセルを戻して車間距離が縮まる程度で吸収できれば、ブレーキによって減速して再び加速するという無駄を省けます。これは渋滞を吸収する運転でもありますが、燃費のよい、かつブレーキパッドを長持ちさせる運転でもあります。 

 

 ただし車間を空け過ぎると、後続ドライバーがイライラしてあおり運転を誘発することになりますので、ほどほどにしましょう。目安は距離ではなく、通過時間で測るといいでしょう。 

 

 電柱や路面の継ぎ目など目印をつけて、前走車が通過して2秒〜3秒後に自車が到達する程度の間隔が、安全面からもちょうどいい車間距離です。 

 

 

 ふんわりアクセルも燃費には有効です。これは発進時にいきなりアクセルを大きく踏み込まず、ジワリと踏み込む操作。クリープでタイヤが一転がりしてからジワッとアクセルを踏み、低速ギアでの加速を少なくして早めにシフトアップさせます。 

 

 スタート時はふんわりアクセルを5秒で20km/hに到達するのが目安となります。ただしゆっくり加速しすぎるのは、道路環境によっては燃費を悪化させることもあります。 

 

 次の停止を見込んで、早めに加速を終えて巡航に入る、そして減速時には早くアクセルを戻すのが、街でも郊外でも好燃費を引き出すコツです。 

 

 一定速度で走行していても、最新車のコンピュータ制御ではわずかな踏み込みで燃料噴射量が変わってくるのでアクセルの踏み込みを一定にすることも省燃費運転につながります。 

 

 数十m先など遠くの信号が赤になっているのを見たり、一時停止の標識を見たら、早めにアクセルから足を離してエンジンブレーキを使って減速しよう。 

 

 エンジンブレーキは燃料カットされるので、燃費運転にもつながるからです。坂道の下りでも積極的に使うとよいでしょう。 

 

 ちなみに1日に25回、50m早くアクセルオフにし、1ヵ月30日運転した場合、1年間で450km分のガソリンが節約できます。燃費がリッター15kmとすると30L分、金額にすると年間4800円(リッター160円換算)節約できることになります。 

 

 ちなみに、下り坂を走行中Nレンジで走行すると、燃費がよくなるというのは間違いで、アイドリング回転分の燃料は消費し続けているため、逆に燃費は悪化します。 

 

 高速道路を走らせるうえで、無駄なペダル操作を抑えるという点で、一定速度の高速巡航を実現するオートクルーズコントロール(ACC)を使うことは、燃費をよくする走らせ方です。 

 

 JAFホームページから抜粋すると、ACCと燃費数値と題した項目では、「アクセル操作が一定になるACCでは一般的に燃費数値が向上する傾向にあります。 

 

 JAFユーザーテスト(JAF Mate2014年6月号掲載)では、高速道路でACCを使用した場合と、ACCを使用しない場合で燃費数値を比較測定した結果、ACCを使用すると最大で12%も燃費数値が向上する結果となりました」(出典:JAF)とあります。 

 

 もちろん、走行した道路状況や天候や走行時刻、ドライバーの運転経験によって数値は変化します。また「JAFユーザーテストの結果からは、ACCを使用するとドライバーのアクセル/ブレーキペダルを操作する時間や回数が減少することにより、ドライバーの運転操作に対する負担が減るだけでなく、それによる燃費向上効果も認められることがわかりました」(出典:JAF)。 

 

 上り坂や下り坂の走らせ方によっても燃費に違いが出てきます。「上り坂ではアクセルを一定に踏んでいると次第に速度が落ちてきます。 

 

 しかし、速度を保とうとアクセルを踏み増すと、走行抵抗が大きいため燃費が大幅に悪化してしまいます。 速度が落ちるほど加速に要する力が大きくなるので、速度が落ち始める前にアクセルを踏み増しましょう」(出典:JAF)。 

 

 対して、長い下り勾配にさしかかろうとする場面では、速度をいったん上げて、下りで惰性走行(コースティング)を利用して燃費を稼ぐワザもあります。もちろん、これも周囲の交通状況への配慮を必要とします。 

 

 

 ガソリンを満タンにすると燃費が悪くなるとよく言われています。確かに、ガソリンを満タンにしたのと、半分だけ入れるのとでは重さが変わってきますので、燃費には影響は出ます。特に軽自動車など、燃料タンク容量自体を25〜27Lに抑えているのはそういった理由からです。 

 

 例えば、ガソリンタンクが60Lだとすると、レギュラーガソリンの1Lの重さは0.75kgなので、60Lが満タンになると45kg、半分の30Lだと22.5kgとなります。 

 

 その差22.5kgがどのくらい燃費が悪化するのか気になるところですが、実は満タンにした場合と半分にした場合とでは、たった0.84%ほどしか燃費は悪化しません。燃費とトコトンよくしたい人は実践してみてはいかがでしょうか。 

 

■1あたりの燃料の重さ 

軽油/0.80〜0.84g 

レギュラーガソリン/0.72〜0.76g 

ハイオクガソリン/0.77〜0.78g 

※石油連盟のデータより 

 

■レギュラーガソリンの重さ 

※1あたり0.75gとした場合 

10L/7.5kg 

20L/15.0kg 

30L/22.5kg 

40L/30.0kg 

50L/37.5kg 

60L/45.0kg 

 

 

 
 

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