( 316448 ) 2025/08/16 03:39:08 0 00 サンダル、火口で逆立ち…迷惑後絶たず 富士山1カ月で20人遭難2人死亡
お盆休みを迎えた富士山には多くの人が訪れていますが、今シーズンは20人が遭難、2人が死亡するという事態になっています。サンダルでの登山や頂上での逆立ちなど迷惑客もあらわれています。
13日まで悪天候が続いていた富士山。14日、富士吉田口の5合目は多くの観光客でごった返していました。
取材中に出会ったのが、千葉県から来た津川さん。40代の夫婦、小学生の男の子3人の5人家族で、子どもを連れて登るのは初めてです。
登り始めてまもなく、子どもたちは登山道で見つけたバッタに大興奮。さらに、登山道を元気いっぱいに走る三男に、父親と小学4年の次男が体力を消耗しないよう声をかけます。
そして、歩くこと35分。標高およそ2400メートルの6合目に到着しました。
長男(小6) 「急なところはきつかったけど、まだ大丈夫」
次男(小4) 「思ったより息が持たない」
津川さん家族は日の出を見るために、14日は標高2700メートルの7合目の山小屋に宿泊。午後6時半に鶏つくね定食を食べたあと、午後8時には床につきました。
津川さん家族 「(山小屋の中は)外よりはあったかい」
津川さん家族は2時半に起床し、登山再開。標高3200メートルの8合目付近で絶景スポットを見つけると、15日午前5時ごろにご来光です。
雲の間からさんさんと輝く太陽が昇ってきました。津川さん家族は頂上を目指して登っていきました。
天候に恵まれたお盆の富士山ですが、先週は大荒れに。富士山頂の写真家・植田めぐみさんは遭難した人を目撃したといいます。
「結構、重度の低体温症になっていて。もう行った時には、そのまま身動きも取れないというか。ぴくりとも動かない状態で倒れている」
7日の富士山頂の正午の気温は5.6℃。台風並みの強い風で、大人が立っていられないほどの嵐でした。
静岡県警の山岳遭難救助隊に救助されたのは70代の高齢男性。静岡県警、山梨県警によると、先月の山開き以降、富士山では20人が遭難、2人が死亡しています。
遭難を防ぐため、5合目には装備を確認するスタッフを配置し「軽装登山をしないように」と取り締まっていますが…。
世界一周旅行中の男性 「上にはこれしかないです。少し寒いです」
中国のSNSに投稿された映像です。足元を見ると、サンダル。どのように5合目のチェックをすり抜けたのかは分かりませんが、黒い樹脂製のサンダルをボロボロにしながら登っていきます。
登頂に成功した男性はSNSに「全く問題ない」と投稿。面白がっているようにもみえます。さらに…。
団体客 「小さな日本一高い山に登り、弾丸を達成!」
3776メートルの剣ケ峰で逆立ちをする男性。防護柵に手をかけてバランスをとっていますが、柵の先には急斜面があります。
こうした行為について、植田さんはこう話します。
「富士山頂という場所の感覚ではなく、本当にリゾート地に観光に来ている(感じ)。登山者としてはちょっと信じられないモラルの方は、海外の方に限らず日本人でもいる」
(「グッド!モーニング」2025年8月15日放送分より)
テレビ朝日
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