( 316716 )  2025/08/17 03:06:34  
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自民党の支持率が再び低下し、8月の調査では15.7%となり、石破茂内閣発足以来最低の数値を記録した。

特に「40歳代」以下では支持が1割を切る結果となり、若年層からの支持離れが顕著である。

一方、自民党以外では、参政党と国民民主党の支持が増加し、立憲民主党は4位に後退。

石破内閣の支持率は若干上昇したものの、依然として低迷しており、特に70歳以上の支持率が急増していることが注目される。

(要約)

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自民党本部=4日、東京・永田町 

 

 時事通信の8月世論調査によると、自民党の支持率は15.7%(前月比0.7ポイント減)に続落し、2024年10月に発足した石破茂内閣で最低を更新した。支持率が16%を切るのは、岸田文雄内閣時の同年5月(15.7%)以来、1年3カ月ぶり。このうち、「40歳代」以下の世代は1ケタで、中年以下の支持離れが鮮明だ。(時事通信解説委員長 高橋正光) 

 

 ◇参政、国民が上位 

 

 調査は8~11日に、全国の18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は56.9%。 

 

 それによると、自民党の支持率は引き続き全党でトップ。ただ、世代別に見ると、「18~29歳」は9.2%(前月比2.1ポイント増)に伸びたものの、「30歳代」4.8%(同7.5ポイント減)、「40歳代」6.3%(同6.7ポイント減)とそれぞれ急落。これらの世代で、参政党と国民民主党を下回った。 

 

 「50歳代」は13.6%(同0.8ポイント減)、「60歳代」は15.4%(同1.5ポイント増)、「70歳代」は29.2%(同3.2ポイント増)。 

 

 12年12月の自民党の政権復帰以降、自民党支持率の最低は24年1月の14.6%。この時でも、支持率が1ケタだったのは「30歳代(9.1%)」だけ。「40歳代」以下の全ての世代で1割に届かなかったのは、今回が初めてだ。 

 

 性別では、男性17.9%(同0.6ポイント増)、女性13.1%(同2.3ポイント減)。地域別は、東京23区と政令市の「21大都市」13.8%(同2.4ポイント減)、「その他の市」16.4%(同0.2ポイント増)、「郡・町村」17.3%(同0.2ポイント減)。「21大都市」は24年1月を下回っており、落ち込みが目立つ。 

 

 ◇立民5.5%、4位に後退 

 

 自民党以外の支持率は、参政党7.6%(前月比2.9ポイント増)、国民民主党6.8%(同3.7ポイント増)、立憲民主党5.5%(同±0)、公明党3.7%(同0.6ポイント増)、日本維新の会2.4%(同0.9ポイント増)、共産党1.8%(同0.2ポイント増)、日本保守党1.6%(同0.5ポイント増)、れいわ新選組1.5%(同0.6ポイント減)の順。参政は初めて2位になり、立民は4位に後退した。 

 

 参院選で参政と国民は議席を大幅に増やしたが、支持率の面でも両党の勢いを裏付けた。 

 

 また、両党の性別の支持率は、参政は男性10.2%(同3.8ポイント増)、女性4.3%(同1.3ポイント増)。国民は男性8.5%(同4.4ポイント増)、女性4.7%(同2.8ポイント増)。女性の支持拡大が、共通の課題であることがうかがえる。 

 

 ◇70歳以上の内閣支持、47.1%に急伸 

 

 一方、石破茂内閣の支持率は27.3%(同6.5ポイント増)、不支持率は49.6%(同5.4ポイント減)。支持率はやや持ち直したものの、発足以来、1回も支持が3割に届いておらず、政権末期の状態に変わりはない。 

 

 世代別では、「40歳代」以下の世代は1割台、「50歳代」「60歳代」は2割台と低迷したままだが、「70歳以上」は47.1%(同16.5ポイント増)に急伸。唯一、支持が不支持(36.8%)を上回った。 

 

 

 
 

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