( 316773 ) 2025/08/17 04:11:04 0 00 富士山遮る樹木伐採した中国人経営者にあさって判決 同胞から「恥かかせるな」
山梨県の河口湖で、ホテルを経営していた中国人の男が、他人の敷地の樹木23本を勝手に伐採した事件です。18日の判決を前に、事件の報道は中国でも拡散され、「中国人に恥をかかせるな」といった厳しい声が寄せられています。
平石直之アナウンサー 「立派な木ですね。高いですね。ここから木がないんですね。切り株が残っていますね」
被害を受けた企業担当者 「ドリルで穴をあけられて、ここに除草剤を入れられてしまった」
3年前に起きた、樹木23本が勝手に伐採された事件。器物損壊の罪で起訴されたのは、「秋山雅治」こと中国国籍の郭亜川被告(53)です。
郭被告は山梨県の河口湖にある「雲ノ上富士ホテル」を経営していました。
ホテルは高台に建てられ、5年前から営業をしています。河口湖、そしてその奥に見える富士山の眺望をウリに現在も営業を続けています。
郭被告はそのホテルからの富士山の眺望を良くするため、目の前にあった会社の保養所の樹木を勝手に伐採したといいます。
平石アナ 「元々こういう形で木が生えていたわけですよね」
被害を受けた企業担当者 「根本付近にドリルで穴をあけて、そこに除草剤を流し込んで。枝とかで穴を隠すような状態。穴が開いている感じには見えない状態にされていた」
平石アナ 「かなり手が込んでいますね」
樹木の根元にドリルで穴をあけ、除草剤を注入するという悪質な犯行。
被害を受けた企業担当者 「(Q.怖さとかは感じた?)ちょっとはありますよ。乗り込んでくるかもしれないし」
裁判のなかで、郭被告はすべてを認めて謝罪しました。
郭被告 「すべての責任は私にある。一時的な衝動で判断を間違えてしまった。二度と日本の法律に違反しないと誓います」
被害を受けた企業担当者 「(Q.話し合いは難しいですか?)この(裁判の)やりとりの中だと信用できないですよね。心入れ替えましたと言われてもちょっと信じられないなと思う」 「こちらばかり我慢しているというか、ホテルはうまいこといって、すごいいい状態になってしまった。それであまりに軽い罰だと、やりたい放題されてしまうと思う」
先月に番組で初公判について放送したところ、中国のSNSでも取り上げられ、中国国内でも郭被告に対して厳しいコメントが寄せられました。
中国のSNSから 「絶対に軽い処分で済まさないで!」 「彼を中国に帰国させよう。海外で中国人に恥をかかせるようなことをするな」 「中国にはいて欲しくないから、日本にいてよ」
事件当時、ホテルで働いていた従業員もこう話していました。
「(Q.そもそもどんな社長でしたか?)最初はすごくイメージがよかった社長。だんだん自分の意向だけの自己中心な感じの人になってきて、従業員も疲弊してきてもうこの人にはついていけないなって」
判決が出るのは18日の月曜日。注目されるのは「実刑」がつくかどうかです。検察は、犯行の悪質さに加えて、実行役が逮捕された後、香港に国外逃亡したことも重くみて、「懲役1年」の実刑判決を求刑しています。その場合は、服役した後に日本から「強制退去」となります。
一方、弁護側は、罪を認めていて、前科もないことから「罰金刑または執行猶予付きの判決」を求めています。主張が認められれば、今後の日本滞在に影響はありません。
逮捕の直前、郭夫妻は被害者側にこんな手紙を送っていました。
「中国には『遠くの親戚より近くの他人』ということわざがございます。今後は両家の関係を大切にし、誠意をもってお付き合いさせていただきます」
郭被告はこれからも日本で生活することを希望しています。
郭被告 「今年娘は日本の大学を受験します。私も家族も日本国籍を取得したい。今回のことで影響がないようにしたい」
事件を受けて6月にホテルの経営から退きましたが…。
裁判官 「今は無職ですか?」
郭被告 「そうです。ただし、この件が終わったらまた違う事業を始めようと思っています」
「雲ノ上富士ホテル」元従業員 「ホテル作ったりとか、いくつかの事業を作ったりしている。せっかく日本に来て、自分の新たな事業を立ち上げて。やっていくうちに簡単に諦めないと思います」
郭被告は事件から数年間、犯行を頑なに認めようとせず、その後、逮捕が目前に迫るなかで謝罪と示談を申し入れてきました。被害者は今はもう謝罪もお金もいらず、日本から出て行ってほしいと話しています。司法がどう判断するのか、18日に判決が下されます。
(「グッド!モーニング」2025年8月16日放送分より)
テレビ朝日
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