( 317076 )  2025/08/18 05:10:21  
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今年の新米の販売が始まり、5kg7800円という異常な高値に業者や消費者が困惑しています。

コメの価格は例年よりも大幅に上昇しており、特に高知県産の「よさこい美人」やコシヒカリは約1.5倍の価格になっています。

高騰の理由にはJAの概算金の上昇や業者間の競争が影響しています。

また、備蓄米の売れ行きが悪く、販売計画が崩れている店舗も多く、販売期限が迫っている中での不安が広がっています。

(要約)

( 317078 )  2025/08/18 05:10:21  
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今年の新米5kg7800円も 異常な高値に業者も困惑 「備蓄米売り切れない」悲鳴も 

 

 スーパーなどで今年の新米の販売がスタートしました。待望の入荷となりましたが、5キロ7800円と、売る側も頭を抱える異常な高値となっています。 

 

 コメ店では新米入荷の文字が並んでいます。1キロ1560円、1キロ1290円といずれも1000円を超えています。 

 

 高知県産の「よさこい美人」についた値段は、5キロにしてなんと7800円。同じ高知県産のコシヒカリは6450円と、例年の1.5倍ほどの高値だといいます。 

 

 創業以来23年間、コメの価格と向き合う代表はこう話しました。 

 

農家産直米すえひろ 荒金一仁代表 

「創業以来最高値ですね。こんなに高くなったことはないです」 

 

 高値水準となっている理由の一つが。 

 

荒金代表 

「JAの概算金と言って『この金額くらいで最低取引する』。令和6年(去年)産の(自社の)売値くらいだった」 

 

 その年の取引価格の指標にもなるという概算金が、去年よりも高騰しているというのです。 

 

 強烈な日差しが照り付けるなか、福井県で本格化しているのが発育が早いブランド米「ハナエチゼン」の収穫です。高温と雨不足による品質低下を防ぐため、例年はお盆明けから始める収穫作業を、3日ほど前倒してスタートしました。 

 

コメ農家 白井清志さん 

「こういう経験はない。初めて。ここまでの猛暑・高温は」 

 

 そして、一足先にスーパーに並んだ新米の店頭価格はというと、価格は5キロ税込みで4700円あまりと、去年の出始めより6割アップしています。その背景にあるのは、激化する業者の買い付け競争だといいます。 

 

福井精米 樋田光生社長 

「最初の提示価格が安かっただけに、ターゲットにされている。それを背景に他県から業者が入ってきて、価格競争が通常より激化して、高値スタートになっている」 

 

 JA福井県が農家に提示した概算金は、新米60キロ当たりで去年より7000円も高い2万3000円でしたが、全国の業者がそれを上回る金額で買い付けを進めているというのです。 

 

 こちらの卸売業者は、県外へのコメの過度な流出を防ぐため、去年より1万円高い3万2000円を提示しているといいます。 

 

 埼玉県のスーパーでも新米が並び始めました。 

 

スーパーマルサン 小澤清さん 

「宮崎県のコシヒカリ、こちらは5キロで4526円の販売」 

 

 せっかく出始めた新米ですが、実際は5キロ3800円台の令和6年産のコメを買う人も多いといいます。 

 

令和6年産を購入 

「人間(家族)が多いから、いちばん安いのを」 

「新米はもうちょっと経ってからでいいかな」 

「(Q.おコメ選びで最も重視しているのは?)値段の安さ」 

 

 

 一方、岩手県のコメ店の倉庫にぎっしり積まれているのは、備蓄米です。申請から2カ月が経った先月末、発注した10トンがようやく届いたため、当初の販売計画が崩れてしまったといいます。 

 

佐々木米穀店 佐々木尚人専務 

「7トンくらい売れているはずだったが、今まで売れたのは1トン弱くらい。(届くのが)ちょっと遅かった、遅すぎた。なんとかして売り切らなければいけないなとは思っているが、物理的には厳しいのではという方が強い」 

 

 政府が備蓄米の販売期限とする今月末まではあと2週間しかありませんが、農水省から今後についての具体的な案内はまだありません。 

 

佐々木専務 

「販売延長を認めてくれるのであれば引き続き販売したい。そういうところの情報がほしい。案内待ちですね」 

 

(「グッド!モーニング」2025年8月17日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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