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大阪・関西万博の運営団体は、入場券の売上が黒字化ラインの969億円を超えたと発表しました。

現時点では黒字かどうか断言できないものの、内部からは黒字化の見込みがあるとの意見が出ています。

チケットの販売は当初の目標には届かなかったものの、口コミなどで評価が高まり、来場者が増加しました。

開幕前の懸念もあったものの、順調な入場者数に期待が高まっています。

(要約)

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「スペシャル花火ショー」の開始前、来場者で混み合う大屋根リング=2025年7月23日午後7時21分、大阪市此花区、内海日和撮影 

 

 大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は18日、入場券の売上高が運営黒字化ラインの969億円を超えたことを明らかにした。収支の黒字・赤字は公表していないが、複数の協会幹部が「(災害などによる)想定外の費用が発生しなければ、黒字になる」と口をそろえる。前売り券の販売は目標に届かなかったが、開幕後に口コミなどで評価が高まった。 

 

 18日の協会の発表によると、15日時点での入場券の販売枚数は、前週より56万枚増え1866万枚。運営予算上は収入・支出とも1160億円を想定。入場券でその8割以上を占める969億円を見込んだ。計算上は、約1800万枚で969億円を超えることになっている。 

 

 18日会見した石毛博行事務総長は、具体的な売上高は語らなかった。不測の事態での出費がありうるとして、「黒字になったとは現時点では言えない」と慎重な姿勢を崩さなかった。 

 

 だが、黒字濃厚との見方は大阪府市や経済界だけでなく、協会内部にも広がる。幹部の一人はお盆の休暇前、「969億円は8月上旬に超えた。100億円ぐらいの黒字が出るかもしれない」と語り、黒字化に自信を示した。 

 

 前評判は必ずしも高くなかった。開幕前は、パビリオンの建設や展示内容の発信の遅れ、敷地から発生するメタンガスの爆発事故への不安などで、前売り券は販売目標の7割ほどにとどまった。赤字になった場合にだれが穴埋めするのか決まっておらず、懸念材料の一つだった。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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