( 318341 )  2025/08/23 04:14:40  
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夏休み明けの登校に対する不安が増す子どもたちのために、新しい居場所づくりが進められています。

例えば、マンガを自由に読める「まんがLiving」では、子どもたちが共感し合いながら楽しい時間を過ごすことができます。

この場を作った山辺さんは、自身の妹を自死で失った経験から、共感を大切にしようとしています。

また、悩みを抱える子どもたちのために、Webサイト「BOOPY」では、具体的な悩みに基づき本を“処方”し、メッセージを送る取り組みも行われています。

これにより、子どもたちが自分を大切に思える気持ちを育む手助けをしています。

(要約)

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日テレNEWS NNN 

 

夏休み明けの登校を意識し始める今の時期、つらい思いを抱えるこどもたちが増えるといわれています。そんなこどもたちの居場所を作ろうとする新しい動きが広がっています。 

 

夏休みももう終盤。そんな中、こどもたちが集まる場所があります。 

 

「ドラゴンボールもあるし、読んだ?」 

 

みんなのお目当ては“マンガ”。この「まんがLiving」は誰でも無料でマンガを読むことができます。 

 

10歳 

「みんなで読んだほうが、なんか話が盛り上がったりして楽しい」 

 

発案者の山辺さんは―― 

 

株式会社小学館集英社プロダクション・山辺さおりさん 

「楽しかったら楽しいねって。優しい気持ちの共感を積み重ねていく。そういった場を作りたいって」 

 

日テレNEWS NNN 

 

山辺さんは21年前、当時中学生だった妹を自死で亡くしています。 

 

株式会社小学館集英社プロダクション・山辺さおりさん 

「『こんな自分なんて』っていう言葉を、私は幾度となく聞いてきました」 

 

去年、小中高生の自殺は529人と過去最多に。 

 

株式会社小学館集英社プロダクション・山辺さおりさん 

「自分を大切に思える気持ちっていうものの欠如が、自死というところにつながってるんじゃないかなって」 

 

自分を大切に思う気持ちは誰かと“共感”し合うことで、育まれるのではないか。 

 

そのために作ったのが、マンガを読んで感じたことを付箋に書いて貼れるパネル。 

 

日テレNEWS NNN 

 

「カービィおもしろい」という気持ちには、「そうだね」というほかの子からの付箋が。 

 

山辺さんはパネルから今でも忘れられないある言葉を受け取りました。 

 

株式会社小学館集英社プロダクション・山辺さおりさん 

「消えるような黄色い文字で『家いたくなくてここに来た。ありがとう』と、そういう子も含めてふんわりと包み込んであげられてるのかなと」 

 

専門家は、マンガなど、本は自分の世界観を変化させる効果もあり、本を読み、“今を少し離れてみる時間”は大切だといいます。 

 

本の力で悩みに寄り添う活動はほかにも。Webサイト「BOOPY」です。 

 

サイトには―― 

 

「なぜか自分がいじられキャラになってて、少し疲れた」 

 

 

日テレNEWS NNN 

 

人間関係やコンプレックスなど、サイトに投稿されたさまざまな悩みが。 

 

その1人1人の悩みに対して書かれているのは、1冊の本とメッセージ。悩みにあわせ、おすすめの本を“処方”してくれます。 

 

運営者の泉山さんが本を選んだ理由。 

 

BOOPY運営者・泉山衿花さん 

「(本を読み)自分の考えすぎだったんだとか、そんな自分でもいいんだなみたいなふうに思えた。カウンセリングを受けるみたいな大きな自分の勇気がなくても救われる」 

 

今回、「夏休み明け学校に行きたくない」という子に本を選んでもらいました。 

 

それが、「君たちは今が世界(すべて)」。 

 

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BOOPY運営者・泉山衿花さん 

「『いろんなあなたがいる。なのできっと大丈夫』って。悩んだりするけど、それでもいろんな場所に居場所があるから大丈夫だよっていう、大丈夫を自分のお守り的な感じで持ってもらえたらいいな」 

 

 

 
 

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