( 318496 )  2025/08/23 07:11:47  
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新型コロナウイルスの新しい変異株「ニンバス(NB.1.8.1)」が拡大しており、特に喉の激痛や高齢者の重症化リスクが懸念されています。

感染者数は増加傾向で、特に九州地方での感染率が高いです。

ニンバスはオミクロン株から派生し、感染力が強く、過去の感染やワクチンからの免疫を回避する可能性があります。

高齢者や基礎疾患を持つ人は特に注意が必要です。

また、今後8月末には感染が落ち着く見込みですが、冬に再流行する可能性があります。

予防にはマスク着用、手洗い、換気が基本です。

体調に異変を感じたら早めの受診が推奨されています。

(要約)

( 318498 )  2025/08/23 07:11:47  
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新型コロナ再流行か、新変異株「ニンバス」拡大中… 喉の激痛・高齢者の重症化に要注意 

 

新型コロナウイルスは落ち着きを見せながらも、依然として新たな変異株が登場しています。 

 

その中でも、最近注目されているのが、オミクロン株から派生した「ニンバス(NB.1.8.1)」です。特徴的な喉の強い痛みや高齢者を中心とした重症化リスクが報告されており、今後の感染拡大が懸念されています。新型コロナウイルス変異株ニンバスの症状や予防策を本多医師に伺いました。 

 

編集部: 

新型コロナウイルスの最新の感染状況を教えてください。 

 

本多先生: 

2025年第32週(8月4~10日)の新型コロナウイルス感染者数は、全国の定点医療機関からの報告数が2万3126件、定点あたり報告数は6.13件と前週から増加し、感染拡大傾向が続いています。特に宮崎(14.71)、鹿児島(13.46)、佐賀(11.83)、熊本(10.78)、沖縄(10.42)など、九州地方を中心に全国平均を大きく上回る地域が目立っています。 

 

編集部: 

新型コロナウイルスの新たな変異株ニンバスの症状の特徴や重症化リスクについて教えてください。 

 

本多先生: 

新たに報告されている新型コロナウイルスの変異株ニンバスは、オミクロン株から派生した系統で、大きな特徴として喉に強い痛みを引き起こすことが指摘されています。特に、唾を飲み込むときや食事の際に強い痛みを訴える例が多く報告されています。感染力については、従来株と同様に変異を繰り返すことで、過去の感染やワクチンによる免疫から逃れる性質を持っており、従来よりも広がりやすいと説明されています。 

 

重症化リスクに関しては、70〜80代の高齢者や、基礎疾患を複数持つ人が特に注意すべきとされています。また、若い世代であっても、後遺症によって日常生活や仕事に支障をきたすケースも稀にみられるため、油断は禁物です。 

 

編集部: 

新型コロナウイルス変異株ニンバスの流行の受け止めを教えてください。 今後も感染拡大するのでしょうか? 予防法はありますか? 

 

本多先生: 

新しい変異株ニンバスは、お盆の人の移動や換気不足などを背景に感染者が増えています。若い人や基礎疾患のない人は軽症で済むことが多い一方、そのまま高齢者や持病のある人へ広げてしまい、入院や重症化につながることが懸念されています。 

 

流行はしばらく続きますが、過去の傾向から8月末頃には落ち着くと予測されています。ただし、免疫は半年ほどで弱まるため、冬に再び流行する可能性があります。 

 

予防法としては、必要に応じたマスクの着用、手洗い、換気の徹底が基本です。特に高齢者や基礎疾患のある人は、症状が軽くても早めに受診し、重症化を防ぐことが大切です。 

 

 

新型コロナウイルス変異株ニンバスは強い喉の痛みを特徴とし、高齢者や基礎疾患のある人では重症化のリスクがあるとのことでした。長期休暇や季節の変わり目など、人の移動や換気不足が感染拡大の要因となるため、注意が必要です。体調に異変を感じたら早めに医療機関を受診することが、自分と周囲を守ることにつながります。 

 

[この記事は、メディカルドック医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております] 

 

本多 洋介 先生(Myクリニック本多内科医院) 

 

本多 洋介 先生(Myクリニック本多内科医院) 

群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。 

 

 

 
 

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