( 320548 ) 2025/08/31 06:15:52 0 00 新幹線の効果について議論する専門家ら
西九州新幹線の武雄温泉駅(佐賀県武雄市)から九州新幹線までの「未整備区間」のフル規格での整備について考えるシンポジウムが29日、福岡市で開かれ、約800人が参加した。
県内の経済団体などでつくる「九州新幹線西九州ルート整備推進協議会」が、県外でもフル規格整備の機運を高めようと、初めて福岡市で開催した。主催者を代表して同協議会の森拓二郎会長(長崎商工会議所会頭)が「整備には、福岡をはじめとした北部九州地域の支援が不可欠。連携を強化し、粘り強く取り組みたい」とあいさつした。
シンポジウムでは、中川大・京都大名誉教授が基調講演を行い、ヨーロッパなどと比較して日本の高速鉄道の整備が遅れていると指摘。「日本は技術は高いが、鉄道政策が全くない。西九州ルートも含めて新幹線の整備は国が実施するべき政策だ」と述べた。
その後のパネルディスカッションでは、観光振興の専門家や旅行業関係者らが、新幹線の開通による観光や経済への効果について議論し、「新幹線でつながった上で、地域がそれぞれ努力することが活性化につながっていく」などの意見を交わした。
シンポジウムに参加した大石知事は「九州全体で強い関心を持っていただけている。より多くの方を巻き込むきっかけにしていきたい」と話した。
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