( 323596 )  2025/09/11 07:56:45  
00

太森信男被告(88)は、昨年3月に神戸市の商店街で飲酒運転を行い、助手席の妻を死亡させ、他の男性に軽傷を負わせたとして立件されました。

神戸地裁は、過失の重大性を認めつつも、執行猶予5年の懲役3年の有罪判決を下しました。

判決理由には、被告の反省や前科がないこと、そして妻が飲酒を知っていた可能性が挙げられました。

事故当時、被告の血液からは基準値の約2倍のアルコールが検出され、車は時速100kmに達していたとされています。

(要約)

( 323598 )  2025/09/11 07:56:45  
00

太森信男被告(88) 

 

 去年3月、兵庫県神戸市の商店街で車を暴走させ、助手席の妻など2人を死傷させた罪に問われていた88歳の男に対し、神戸地裁は10日、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。 

 

 判決で神戸地裁は、「飲酒した上で妻の送迎のために犯行に及び緊急性は認められず、相当危険で過失は重大」とする一方、執行猶予をつけた理由について「(死亡した)妻が飲酒を知っていた可能性は否定できず、被告本人が反省していることに加え、前科がなく高齢である」と説明しました。 

 

事故現場(去年3月 神戸元町商店街) 

 

 太森信男被告(88)は2024年3月、神戸市中央区の「神戸元町商店街」で、酒を飲んだ状態で軽自動車を運転し、店のシャッターや清掃作業中のワゴン車などに次々と衝突。助手席にいた太森被告の妻(当時82)を死亡させ、ワゴン車の運転手の男性に軽傷を負わせたとして、過失運転致死傷と道路交通法違反の罪に問われていました。 

 

 事故後の捜査で、太森被告の血液からは基準値の約2倍の濃度のアルコールが検出されていて、「食事を流し込むために酒を飲んだかもしれない」などと話していたということです。また衝突した時には、太森被告の車は時速100kmほどのスピードに達していたとみられています。 

 

 太森被告はこれまでの裁判で、「速度は覚えていませんが、それ以外は間違いありません」と起訴内容をおおむね認めたうえ、「私の過失によるもので、申し訳ないことをしたと思っている」「長年連れ添ってくれた妻にも申し訳ない」などと反省の弁を述べていて、検察側は、「極めて悪質性の高い危険な行為で過失は重大」として懲役4年を求刑していました。 

 

 

 
 

IMAGE