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沖縄市の花城大輔市長は、沖縄全島エイサーまつりに自衛隊第15旅団エイサー隊が参加することについて、一部市民団体からの反発を受けた問題についてコメントした。

市長は、自衛隊の出演が正当な選考を経て決まったものであるとし、お祭りは政治的議論を持ち込む場ではないと主張。

また、エイサーは全ての人のものであり、平和を守る自衛隊の存在を理解するよう求めた。

まつりの初日には、第15旅団のエイサー隊が観客に大歓迎で迎えられた。

 

 

(要約)

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沖縄県沖縄市の花城大輔市長(大竹直樹撮影) 

 

「エイサー」と呼ばれる先祖供養の踊りを披露する沖縄県沖縄市の「沖縄全島エイサーまつり」(12~14日開催)への陸上自衛隊第15旅団エイサー隊の参加に一部市民団体が反発していた問題を受け、まつりの実行委員長を務める同市の花城大輔市長が13日、産経新聞の取材に応じた。エイサー隊の出演は正規の選考を経て決まったとし、「お祭りは政治を持ち込む場所ではない。『平和を』という主語を使って分断を招いているのは誰なのか」と一部市民団体の主張を疑問視した。 

 

第15旅団エイサー隊の出演を巡っては、市民団体「止めよう辺野古新基地沖縄市民会議」が8日、「市民感情・県民感情からして許されない」などとして出演中止を要請。まつり実行委の構成団体の一つである地元紙の琉球新報社は9日付の朝刊に「近年、自衛隊の南西シフトをめぐっては多くの議論があり、(略)自衛隊が隊として参加することには違和感を禁じ得ません」などとする執行役員総務企画局長のコメントを掲載した。 

 

また、先の大戦末期の沖縄戦の遺骨収集を続ける市民団体「ガマフヤー」も、「戦没者も含む先祖の霊ははたして自衛隊のエイサーを受け入れるだろうか」などと反発していた。 

 

こうした声に対し、花城氏は「エイサーはエイサーを愛する全ての人のもの。エイサーを好きになってくれる人、踊ってくれる人を増やそうというのがエイサーであり、制限はないはずだ」と理解を求めた。 

 

さらに、「戦後80年、平和を維持できた。自衛隊も平和に貢献してきた。その隊員たちが『平和を守ります』という意味を込めて踊っていたとして、反対できるだろうか」と強調した。 

 

まつり初日となる12日は「道ジュネー」と呼ばれる練り歩きが行われ、第15旅団のエイサー隊がトップを切って登場。沿道に詰めかけた観客に大きな拍手で迎えられた。(大竹直樹) 

 

 

 
 

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