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自民党総裁選に出馬した林芳正官房長官が、石破茂首相の退陣は「必定」と発言し、波紋を呼んでいる。

林氏はこれまで多くの閣僚職を歴任し、安定した答弁が評価されている一方、発信力に課題が指摘されてきた。

この発言に対し、首相周辺から批判が寄せられ、官邸内でも反発の声が上がっている。

林氏は後に会見で発言の真意についてコメントを控えた。

(要約)

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記者会見で質問者を指名する林芳正官房長官=首相官邸で2025年9月19日午前9時44分、平田明浩撮影 

 

 自民党総裁選に出馬表明した林芳正官房長官が石破茂首相の退陣を「必定だった」と発言するなどし、波紋を呼んでいる。防衛相、農相、外相など六つの閣僚(兼務除く)を務めてきた林氏は、安定した答弁が売りの一つだが、発信力が課題とされてきた。発言は注目を集めるものの、首相周辺からは批判も出ている。 

 

 林氏は18日のインターネット番組で、首相の退陣が必要だったか問われ、「選挙に負けた。次の人に道筋を付けてから辞めるのは必定だった」と言及。さらに、首相と自身との違いを問われると、与党が参院選公約に掲げた2万~4万円の現金給付案に触れ、「私だったらやらなかったかもしれない」とも述べた。 

 

 総裁選候補として自らの考えを明確に示した格好だが、官房長官は内閣のナンバー2として首相を支え、政策決定に関与する立場でもあるだけに反発も出ている。 

 

 首相に近い閣僚は「林氏は人の心が分からないのか」と痛烈に批判。官邸幹部も「良い発言ではなく、官房長官の立場で言ってはいけない。官房長官としての記者会見時はあんなに安定しているのに」と嘆息した。 

 

 林氏は19日の官房長官としての会見で、発言の真意を問われ、「政府のスポークスマンとして臨んでおり、コメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。【竹内望】 

 

 

 
 

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