( 326276 )  2025/09/22 04:03:40  
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安倍晋三元首相の銃撃事件で、殺人罪に問われた山上徹也被告の弁護団が「宗教的な虐待が背景にある」と主張することが明らかになった。

被告は母親の信仰により家庭が困難になった恨みから犯行に及んだとし、「政治的なテロではない」と訴える意向を示している。

一方、検察は事件の悪質性に焦点を当て、教団の影響に踏み込むことは不適切だと反論しており、裁判では被告の生い立ちと事件の関連性が大きな争点になる見込み。

被告は母親が信仰に多額の金を使ったことにより生活が破綻したと語っている。

(要約)

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警察関係者に取り押さえられる山上徹也被告=2022年7月8日午前11時35分、奈良市 

 

 10月に奈良地裁で始まる安倍晋三元首相銃撃事件の裁判で、殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)の弁護団が、背景に「宗教的な虐待があった」と主張することが関係者への取材でわかった。母親の信仰の影響で家庭が困窮した恨みによる犯行だとして、「政治的なテロではない」と訴えるとみられる。 

 

 一方、検察は、犯行の悪質さを重視すべきで「教団の影響に踏み込むことは不適切」としており、被告の生い立ちと事件の関係をどう考えるかが大きな争点になりそうだ。 

 

 関係者によると、母親は被告が小学生のときに世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信し、夫の死亡保険金や自宅を売って得た資金など約1億円を献金したという。自己破産しても信仰を続け、被告は大学進学を断念した。親族の請求で約半額が返金されたものの、被告は捜査段階で「献金で生活は破綻(はたん)した。教団に恨みがあり、関係が深い安倍氏を狙った」と供述したという。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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