( 326381 )  2025/09/22 06:12:12  
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宅配便の料金が上昇しており、業者選びが複雑になっています。

2025年9月の情報によると、東京からの60サイズの宅配便料金はヤマト運輸940円、佐川急便910円、日本郵便820円です。

この値上げの理由として、人手不足や燃料費の高騰が挙げられます。

送料を抑える方法として、持ち込み割引や各種会員制度が利用可能です。

業者の選択は、サイズや目的、料金、利便性に応じて変わります。

迷った際は、自分の優先事項を明確にすることが重要です。

(要約)

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宅配便の値上げがつづいている(画像はイメージ) 

 

 宅配便を送ろうとして、どの業者がよいのか迷ってしまった。サイズや送り先などで料金体系が複雑に設定され、割引制度やサービスも多岐にわたるからだ。 

 

 そこで2025年9月の大手3社公式サイトの情報をもとに比較してみた。比べたのは、雑貨を送るときによく使われる60サイズ(3辺合計60cm以内)の基本料金だ。 

 

■値上げの理由は人出不足、燃料費の高騰 

 

配送会社 サービス名 東京→東京 東京→大阪 

ヤマト運輸 宅急便    940円    1060円 

佐川急便  飛脚宅配便  910円    1040円 

日本郵便  ゆうパック  820円    990円 

(2025年9月時点の公式サイトの情報に基づき、重量上限は各社で異なる) 

 

 宅配便は値上げがつづいている。10年前の2015年頃は60サイズで600円前後だった。そこからeコマース(電子商取引)が拡大し、コロナ禍でネットショッピングが日常化。全体の取扱数は38億個から50億個に増加した。人手不足や燃料費の高騰が値上げの理由だが、インフレの今、家計のために業者選びの手間をかける価値がある。 

 

 送料を抑える方法はいくつかある。まず「持ち込み割」だ。営業所やコンビニ、取り扱い窓口に荷物を持ち込むと、ヤマトと佐川は100円引き、日本郵便は120円引きになる。 

 

 ヤマトの場合、「クロネコメンバーズ」に登録すれば、さらに複数の割引をかさねて受けられる。持ち込み割(150円)、電子マネーの「クロネコメンバー割」(最大15%)、スマホで送り状を作る「デジタル割」(60円)、コード決済「にゃんPay」(12%)と多彩だ。 

 

 日本郵便にも「郵便局アプリ(ゆうパックスマホ割アプリを統合)」がある。割引は事前カード決済(180円)、郵便局を受取場所にする(100円)、前月までの1年間に10個以上を発送(10%)といった内容だ。また、軽い小物であれば、郵便局ネットワークを生かした一律料金の「クリックポスト」「ゆうパケット」「レターパック」を利用すれば、かなり安くなる。 

 

 

 一方、佐川急便は、個人向けの多彩な割引サービスでは他の2社に比べると少ないが、法人契約や持ち込みによる割引は提供している。厚さ3cmまでの「飛脚ゆうパケット便」は「大量発送の場合は、割引サービスもあるので担当営業所またはセールスドライバーに相談を」としている。 

 

 サイズや種類、出す目的、価格、日時指定などの利便性。何を中心に考えるかによって選び方は変わってくる。小物をなるべく安く送りたいときは日本郵便が選択肢に入ってくる。荷物が大きいとき、特に180サイズ(3辺合計180cm以内)以上では佐川急便に強みがある。きめ細かい配送時間設定など利便性にはヤマトが力を入れている。迷ったときは優先順位をはっきりさせると、答えを見つけやすくなる。 

 

(ジャーナリスト 橋本聡) 

 

 

 
 

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