( 326486 )  2025/09/23 03:05:09  
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自民党総裁選が迫り、党内では決選投票に向けた戦略が活発化しています。

候補者は5人で、初回投票で過半数を取るのは難しいと予測されています。

そのため、決選投票での国会議員票重視の動きが強まっており、各候補の派閥や旧派閥が集まる可能性があります。

前回選での実績を踏まえ、高市早苗前経済安全保障相と小泉進次郎農相が決選投票に進むとの見方が強いです。

各陣営は支持拡大を図り、情勢を注視しつつ決がつく段階に入っています。

(要約)

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(写真:読売新聞) 

 

 自民党総裁選(10月4日投開票)を巡り、党内では、決選投票を見据えた戦略を練る動きも出始めている。5人が立候補しており、どの候補も1回目の投票で過半数を得るのは難しいとの見方からだ。国会議員票の比重が高まる決選投票では、派閥や旧派閥単位での駆け引きも激しくなりそうだ。 

 

 総裁選では、1回目の投票で過半数を得た候補がいない場合、上位2人で決選投票が行われる。9人が立候補した昨年を含め、過去6回の総裁選で決選投票に至っている。昨年の総裁選で最多の国会議員票を集めた小泉進次郎農相の陣営からは「1回目で決めたい」と強気の声も聞こえるが、同じ党員投票を伴う形で5人が出馬した2012年の総裁選も決選投票にもつれ込んでおり、過半数の獲得は容易ではない。 

 

 今回の立候補者は、いずれも昨年の前回選にも出馬した顔ぶれで、党内では、前回選の1回目の投票でトップだった高市早苗・前経済安全保障相と、3位だった小泉氏が決選投票に進むと予測する声もある。その他の陣営では、上位2位に食い込むことを目指して支持拡大を図りつつ、3位以下となった場合にも思いを巡らせ始めている。 

 

 高市氏と保守的な主張で共通点が多い小林鷹之・元経済安保相の陣営では「展開によっては、保守の票を集められるよう準備すべきだ」と唱える議員もいる。 

 

 派閥や旧派閥の議員が、決選投票でまとまって動くことも予想される。「勝ち馬」に乗れば、党役員・閣僚人事などで優遇されるとの思惑からだ。 

 

 岸田文雄・前首相が一定の影響力を保つ旧岸田派では、前回選の決選投票で「高市氏以外」と号令が出た経緯を踏まえ、「高市氏が勝ち残れば、今回も同じ号令が出る」(ベテラン)と見る向きもある。党内で唯一残る麻生派(43人)は4陣営に推薦人を出しており、情勢を慎重に見極めるとみられる。 

 

 

 
 

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