( 326533 ) 2025/09/23 03:58:41 0 00 総裁選出馬会見を行う小泉進次郎農水相(撮影・西川 祐介)
自民党総裁選(10月4日投開票)に出馬した小泉進次郎農相(44)が22日、テレビ東京系「WBS」(後10・15)に生出演し、質疑応答で他候補らから集中砲火を浴びる場面があった。
総裁選はこの日告示。小林鷹之元経済安保担当相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保担当相、小泉進次郎農相が届けを提出した。この日は立会演説会で所見を発表。その後は5人そろってのメディア出演で、論戦が本格スタートした。
番組では、各候補が国民の暮らしを良くする経済対策を訴えた後、それぞれが回答者を指名して質問する形式に移った。届け出順の質問では、まず小林氏が、小泉氏が訴える地方に産業の拠点を作っていく政策について質問。「いろんな産業がある中で、日本の勝ち筋イメージされているものがあれば」と尋ねた。
小泉氏は熊本のTSMC、北海道のRapidusと地方拠点の半導体工場を挙げつつ、「投資を呼び込んで、地方にAI、半導体、量子、バイオといった先端産業を地方にこそ呼び込んでいくのが大事」と答えた。
林氏が指名した回答者も、小泉氏だった。2030年までに平均賃金を100万円増やす数値目標について、「100万円上がる過程で、もっと物価が上がってはいけない。どう考えているか」と疑問をぶつけられた。
小泉氏は「私としては、2023年で419万円の賃金を515万円(にする)。これが実質賃金1%上がっていけば、その時には100万円増えていく。その時に重要なのは、林さんのおっしゃる通り、いかに物価を上回る国民所得の向上を実現できるかが大事」とふんわりとした答えるにとどまり、具体的な答えは出なかった。
さらに高市氏からも「すみません、また小泉さんに…」と前置きの後、「人、カネ、モノのトリプル高で相当苦しい。どうやって実現するのか」と、特に中小事業者の賃金上昇の手段について尋ねられた。
小泉氏は「国ができることは企業が中小、小規模事業者も含めて賃上げできる環境をどうやって応援するか」と答え、「下請けGメンの強化が重要なので、合わせ技で政策総動員賃上げの実現をして目標を達成したい」と述べた。
昨年の総裁選では、論戦の中で他候補から質問責めに遭い、失速した経緯がある。今回も有力候補と言われる中、ライバルたちから厳しい洗礼を浴びる形となった。
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