( 326626 )  2025/09/23 05:51:41  
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日産自動車は2027年度に、AI技術を搭載した次世代運転支援技術を発表しました。

この技術により、複雑な市街地でもハンズオフでの自律走行が可能になります。

試作車『アリア』を用いたデモでは、さまざまな交通条件において安全に走行する様子が示されました。

新技術には11台のカメラ、5台のレーダーセンサー、次世代LiDARセンサーが搭載され、英国のWayve社のAIソフトウェアと融合しています。

このAI技術により、周囲の情報を包括的に把握し、熟練ドライバーのような運転が実現されるとのことです。

次世代プロパイロットは2027年度に部分的に日本市場向けに発売される予定です。

(要約)

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(写真:レスポンス) 

 

日産自動車は22日、2027年度に発売予定のAI技術を搭載した次世代運転支援技術を公開した。市街地の複雑な交通環境でもハンズオフ(手離し状態)で自律走行が可能となる。 

 

電気自動車『アリア』の開発試作車で、東京・銀座周辺の一般道路をハンズオフ状態で走り切る様子をデモンストレーションし、交差点や渋滞、歩行者への対応などさまざまな要因が重なる交通環境の中でも、安全に走行する様子をアピールした。 

 

◆「Wayve AI Driver」で飛躍的進化を果たしたプロパイロット 

次世代プロパイロットの開発試作車には、11個のカメラ、5個のレーダーセンサー、1個の次世代LiDERセンサーを搭載。さらに英国Wayve(ウェイブ)社の「Wayve AI Driver」ソフトウェアと次世代LiDERによる「Ground Truth Perception」技術を組み合わせる。 

 

Wayve AI Driverは最先端のエンボディドAI技術を自動車の運転に適用したソフトウェア。車両のカメラセンサーによる画像データをソフトウェアが高度に処理し、都市部の複雑な道路環境に調和したスムーズで安全な走行を実現する。 

 

WayveのエンボディドAIは、周囲すべての情報を包括的に把握し、次に起こることや自身の行動が及ぼす影響を予測する能力を持ち、熟練ドライバーのような周囲に調和した安全な運転をおこなうことができる。さらに高速な処理能力により、急な状況の変化にも対応することが可能。 

 

WayveのAIは個々の物体の動きに対する反応を学習するのではなく、周囲のすべての状況の変化の過程の学習に重きをおいており、多様な現実世界の事象を学習するという。これにより、経験を積んだ注意深い人間のように、複雑な環境でも的確な判断をすることができる。 

 

デモンストレーションでは、信号の色を認識して発進、停止を判断するのはもちろん、他車線からの割り込み車両への対応、交差点の右左折時での歩行者への認識、対応、路上駐車している車両の隙間から飛び出してこようとする歩行者や自転車などへの対応など、さまざまな場面でも、熟練ドライバーのような余裕のある安全運転を続けることができた。 

 

日産のプロパイロット技術は、高速道路の単一車線への適応、同複数車線への適応と段階的に進化してきた。次世代プロパイロットでは、一般道を含むあらゆる交通環境に適応した運転支援技術へと飛躍的進化を果たす。 

 

この次世代プロパイロットは、2027年度中に日本国内市場向けの一部量産モデルに搭載される。 

 

レスポンス 宮崎壮人 

 

 

 
 

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