( 326766 )  2025/09/24 03:38:55  
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自民党総裁選が9月22日に告示され、候補者は小泉進次郎農相や高市早苗前経済安全保障相など5人が名乗りを上げている。

各候補者は支持を訴え活動しており、茂木敏充前幹事長は「子ども食堂」を訪問し、誕生日を祝われる一幕があった。

この訪問に対して、ネット上では子どもたちの現状と未来のために政策を立案すべきとの批判が相次いだ。

茂木氏は誕生日会をSNSにアップしたが、市民感覚と乖離しているとの指摘も多く、物価高対策など、世間の関心に対する姿勢が問われている。

総裁選では、誰が新総裁の座をつかんでも、市民感覚を忘れないことが大切だとされている。

(要約)

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(写真:時事通信) 

 

9月22日に告示された自民党総裁選(10月4日投開票)。石破茂首相(68)の後継に名乗りを上げているのは、小泉進次郎農相(44)、小林鷹之元経済安全保障相(50)、高市早苗前経済安全保障相(64)、林芳正官房長官(64)、茂木敏充前幹事長(69)の5人の候補者だ。 

 

告示日前日の21日も候補者は各地で支持を訴えており、小泉氏は千葉・船橋市の漁港を訪れて漁業関係者と意見交換を行ったほか、小林氏は羽田空港で出入国管理のシステムを視察。林氏は都内の湾岸エリアの防災体験学習施設を訪問し、高市氏は地方議員有志の会が主催した「決起大会」に出席した。 

 

そんななか、茂木氏は東京・江戸川区の「子ども食堂」を視察。当日の様子は『有働Times』(テレビ朝日系)など民放各社でも報じられた。 

 

白とブルーのストライプ柄のジャケットで施設に現れた茂木氏は、施設の運営者や子どもたちとともに、提供されたカレーを食した。その間、運営者の意見交換が行われ、茂木氏が「どんなことが大変ですか?」と尋ね、運営者が「いまは物価高で、毎日子どもたちが15、20人来る。その食事を確保することです」と窮状を訴える場面もあった。 

 

すると途中で、「ハッピーバースデートゥーユー」と誕生日の合唱が始まる。この日は施設で誕生日会が予定されており、茂木氏も食卓を囲んだ子どもたちや関係者とともに、ピアノ伴奏に合わせて手を叩いていたのだが、ほどなくして、2人の少女がホールケーキを茂木氏の前に配膳した。 

 

なんと、10月7日に70歳の誕生日を迎える茂木氏への「サプライズ」が行われたのだ。「ハッピーバースデー ディア茂木さん」という掛け声と、それに合わせて手を叩く子どもたち……。茂木氏は“まさか”と驚くような表情を浮かべつつ、「ありがとうございます」と笑ってロウソクの火を吹き消していた。 

 

茂木氏は視察後の21日夕、Xで《子どもたちにも楽しく、迎え入れていただき、少し早いですが、私の誕生日会まで開いていただきました》と満足げにコメント。ただ、現在の物価高で決して楽ではない施設側から、まさかの誕生日の“おもてなし”を受けた茂木氏に、ユーザーからはこんな厳しい声が上がった。 

 

《こども食堂で子供たちから誕生日のもてなしを受けている場合ではない。その子供たちの現状と未来の為に政策を立案して実現すべき立場だろうが》 

《 

 

に出かけて、カレーを食べて、誕生祝いのケーキをいただいて… 

 

さん、何しに行ったんですか》 

《茂木さんがこども食堂でご飯食べてる。けど、彼が食べるその1食の意味分かってるのかな。施設の人が説明している間も箸も止めずに食べ続けていた。こども食堂の意味分かってるのかな?おまけに自分の誕生日祝われてたよ。何アピールなのよ》 

《怒り通り越して、呆れ…貰ってばかりで、このありがたさわかるかな? 茂木さん、こども食堂、子供達に何かしてあげられるかな?》 

 

「子ども食堂とは基本的に、貧困やネグレクトなど、様々な事情を抱えた子どもたちのために、無償や安価な価格で食事を提供する施設です。政治家が子ども食堂を表敬訪問することはよくあるのですが、その度に、“子ども食堂がない世の中を作るのが政治家の仕事ではないのか”という批判が必ずと言っていいほど起こります。’19年に国民民主党の玉木雄一郎代表(56)が子ども食堂でカレーを食べたときも先のような批判が寄せられ炎上していましたが、もちろん、茂木氏に対しても同様の批判が寄せられています。 

 

ただ、視察先の子ども食堂で、選挙を控えた政治家が誕生日ケーキを振舞われるというのは、過去にもなかなか例がないのではないでしょうか。いくら友好ぶりをアピールしようにも、これでは火に油を注いでしまっている印象がぬぐえません。もちろんケーキの提供は施設側の好意かとは思いますが、それを嬉々として《誕生日会まで開いていただきました》とXにもアップしている茂木氏。あまりにも市民感覚とズレていると言えるのではないででしょうか」(WEBメディア記者) 

 

そんな茂木氏の“ズレっぷり”はつい最近も露呈していた。 

 

「9月16日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)では、総裁選候補者の動向が特集され、茂木氏が都内のスーパーを視察する姿が映し出されていました。世間の最大の関心といってもいい『物価高』に対する姿勢をアピールしようとしていたのでしょうが、まず茂木氏はスーパーの前に秘書が運転する高級車で登場。実際に食材を購入したのですが、これも秘書が持つ財布から支払っていました。さらに、産地が異なる食材の価格が異なることはよくあることですが、玉ねぎの価格の違いに驚いた様子で、この買い物に慣れていない様子にSNSでは《ホントわざとらしいですよね。誰が見ても不自然》といった指摘が起こっていました」(前出・WEBメディア記者) 

 

混戦が予想される総裁選。誰が新総裁の座を掴もうとも、市民感覚を忘れてはいけない。 

 

 

 
 

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