( 327723 ) 2025/09/28 03:27:56 0 00 前橋市の小川晶市長 ©︎時事通信
「(ラブホテル密会の)報道があった翌25日の朝、市長本人に電話したが、『申し訳ない』というばかりで要領を得ない。そこで午前10時半ごろに直接、市庁舎を訪ねました。すると本人が『会う』というので、約30分、お茶も出されず市長室で立ち話をしました。しかし、ここでも市長は『申し訳ないです』、『猛反省しています』と繰り返すばかりだった」
資金管理団体の幹部はこう語りながら憤りを滲ませていた。
“猛反省”という言葉を繰り返したのは、群馬県前橋市の小川晶市長(42)だ。
小川市長を巡っては9月24日、「NEWSポストセブン」が、同市幹部と複数回、市内のラブホテルで“密会”を重ねていたと報道。
冒頭の資金管理団体幹部が25日の市長室での場面を呆れながらこう振り返る。
「『ラブホテルに2人で何回も行っていたなんて、(肉体関係を)認めて謝らないとしょうがないだろ』と諭すと、本人は、『一切、肉体関係はありません』と主張していました……。見苦しいと思いました」
同日午後に市役所で行われた記者会見に姿を現した際も、同様の釈明をした小川市長。会見後の記者の囲みにも一切応じず、「今は自宅には帰らず、ホテルなどを転々としている」(後援会関係者)という。
小川市長は、昨年2月に行われた市長選で、自民党が裏金問題で揺れる中、無所属の“リベラル派”として自民党の山本龍前市長(66)を破り当選。前橋市政の「新しい風」と称された。どのような人物なのか。
1982年、千葉県匝瑳市の農家の生まれで、3人きょうだいの真ん中。中高は茨城県の私立の一貫校に通い、その後、中央大学法学部を卒業。2005年、司法試験に合格し、その後、司法修習生として前橋市に移住した。
地元政界関係者が語る。
「弁護士時代から政治への関心を口にしていました。そうしたところ、2011年に行われた群馬県議選で、当時の民主党で出馬が内定していた候補者が急遽、辞退した。このとき、地元の民主党の選挙を仕切っていたのが、宮崎岳志元衆議院議員(現群馬県議)。小川氏は地元法曹界の伝手で宮崎氏に紹介され、県議に初当選しました」
宮崎氏は小川氏と同じ中央大学法学部出身で、上毛新聞記者を経て政界に入った。
「宮崎氏は小川氏の“政治の師匠”と地元では目されています」(同前)
宮崎氏本人が取材に答え、騒動後初めて胸中を明かした。
「私が小川市長を政界に誘ったのは事実です。司法修習生でこちらにきたので、全然、身よりもないとのことでした。当時は政策のことはあまり知らない様子で、本人から『質問されても答えられないからどうしましょう』と相談されたので、そのときはまだ新人ですから、『これから皆さんの声をよく聞いて考えたいと思います』と言えばよいと教えたんです」
だが、それから13年の月日が経った昨年の市長選で宮崎氏は、小川氏の演説を耳にし、ある種の衝撃を受けたという。
「当時と同じことを言っていたので、びっくりしたんですよね」
一方、前出の後援会関係者は、彼女の上昇志向についてこう語る。
「県議になりたての頃から、国政への関心を持っているようでした。しかもそれを自ら言わずに、他人に言わせるのが彼女のやり口。『国政に、って言われて困ってるんです〜』というようなことを自分で言って回るんです」
地元のある自民党関係者がこう語る。
「小川氏が県議になった後の、地元での後ろ盾の1人だったのが、民主党で参議院副議長も務めた角田義一氏(昨年2月死去・享年86)でした。元々、社会党から議員に初当選した人物で弁護士でもあります。小川氏はこの地元の“リベラル派”の重鎮に可愛がられた。ですが、本人からは自民党に入りたいという色気が長年感じられた。地元の自民党系の会合に参加しているので、『どうしてここにいるのか』と聞いたことがあります。そしたら彼女は、『独身だから、独身の自衛官がいないか探しに来た』などとまるで政治に関係ないような発言をしたので、呆れてしまいました」
今回、市幹部とのラブホテル密会が取りざたされたことで、地元の男性らとの“密着しすぎる”スキンシップも取りざたされている。
「彼女は、自分が政治的に頼りになりそうな男性だとみると、手を握る、腰に手を回すのは当たり前。ある議員の選挙の際、選挙事務所でその議員と後援会幹部の男性が話していた。その場に居合わせた彼女は、人目も憚らずその男性の隣に座り、いきなり腰に手を回して、耳元で、『次は私の選挙なんでお願いします』と言いだした。奥さん以外の女性に手を握られるなんて何十年ぶりみたいな年輩の方がこのように“密着”されると、みんなコロッといっちゃうんです」(前出の後援会関係者)
その積極性が今回の騒動を引き起こしたのかどうか。記者は小川市長の携帯を鳴らしたが、応答はなかった。
「週刊文春」編集部/週刊文春
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