( 327956 )  2025/09/29 03:11:11  
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自民党の総裁選が盛り上がりを欠いており、党員から戸惑いの声が上がっています。

「解党的出直し」というスローガンが掲げられていますが、候補者たちの主張に独自性が薄れ、議論が低調です。

特に物価高対策に関する提案は、野党の政策と類似点が目立っています。

また、候補者の高市氏が和歌を詠むなど注目を集める一方、外国人規制に関する具体的な発信は広がっていますが、政治資金問題に積極的な発信は見られません。

結局、党内の信頼や改革に対する姿勢が問われており、総裁選の行方に疑問が残ります。

(要約)

( 327958 )  2025/09/29 03:11:11  
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「解党的出直し」とは言っていますが、1年前と比べ、論戦に盛り上がりを欠いている総裁選。投票権を持つ、自民党員からも戸惑いの声が上がっています。 

 

■「解党的出直し」「 

 

」掲げるも“独自色”薄まる 

 

26日、名古屋で開かれた演説会。「解党的出直し」「 

 

」を掲げる今回の総裁選について、自⺠党員に聞いてみると... 

 

自民党員 

「言ってることの本質が一緒だったりするので、『 

 

#変われ自⺠党 

 

』っていうそのキャッチフレーズにそぐうような、大きな変革をもたらしてくれる候補者が、どなたかがが見えにくい」 

「党内融和を主張しているので(主張の違いが)曖昧になっている気がしていて」 

 

訴えの“独自色”が薄まり、“論戦が低調”な印象。例えば、物価高対策をめぐっては... 

 

茂木敏充 前自民党幹事長(24日) 

「ガソリンの暫定税率、これはすぐに廃止します」 

 

高市早苗 前経済安保担当大臣(24日) 

「手取りを増やす取組み、しっかりやらせてください」 

 

野党が掲げる政策と似通った部分も目立ちます。 

 

小泉進次郎 農水大臣(2024年9月) 

「自⺠党が真に変わるには、改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶこと」 

 

1年前の総裁選では「改革」を強く押し出していた小泉氏も、今回は党内融和に徹する姿勢。 

 

小泉農水大臣(24日) 

「違いを競い合って、どれだけ違うかをみなの目に集中させるのではなく、一致点を見いだしてみんなで力を合わせて」 

 

メモを見ながら話す姿勢に、こんなツッコミも... 

 

記者(24日) 

「他の候補は、ほとんどペーパーを見ないで喋っている。しかし小泉さんは、何度もペーパーに目を通し、そんな慎重すぎてどうするんですか」 

 

小泉 農水大臣 

「責任ある立場の者は、適切な慎重さは兼ね備えるべきだと」 

 

持ち前の“発信力”に陰りも見える中、思わぬトラブルも... 

 

■情報発信に苦労、外国人規制強化…「解党的出直し」はどこへ? 

 

小泉農水大臣(26日) 

「一部行き過ぎた表現があったことについては適当ではなく、申し訳なく思う」 

 

 

陣営の牧島かれん元デジタル大臣の事務所が、コメントの投稿を関係者に指示したというもの。 

 

メールで指示された具体的な例文としては、「去年より渋みが増したか」「泥臭い仕事もこなして、一皮むけたのね」などと小泉氏を持ち上げる言葉のほか、「ビジネスエセ保守に負けるな」など、他の候補を揶揄するようなものもありました。 

 

小泉農水大臣(26日) 

「再発防止を徹底をし、引き続き緊張感を持って総裁選に臨みたい」 

 

小泉氏が情報発信に苦労するなか、告示日の演説会で異彩を放ったのが... 

 

高市前経済安保大臣(22日) 

「高円の秋野の上の朝霧に 妻呼ぶ雄鹿出で立つらむか〜、ダメ?」 

 

突如、シカを題材にした和歌を詠みあげた高市氏。そして、外国人に対する規制強化などを訴えました。 

 

高市前経済安保大臣(22日) 

「奈良の鹿を足で蹴り上げる、とんでもない人がいます。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものを、わざと痛めつけようとする人がいるんだとすれば、何かが行き過ぎている、そう思いませんか」 

 

実は前回の総裁選と違い、今回は高市氏以外の4人も、“外国人規制”については具体的な発信を強めている様子。 

 

小林鷹之 元経済安保担当大臣(23日) 

「マイナンバーカードと在留カードの一体化を義務化すべき」 

 

茂木 前自民党幹事長(23日) 

「ルールを守れない外国人に対しては、厳しい措置が必要」 

 

林芳正 内閣官房長官(23日) 

「(外国人労働者は)なだらかに必要なだけ入ってきてもらうことが大事」 

 

小泉農水大臣(23日) 

「外国人の流入の拡大に、現行の制度が対応しきれていない部分をしっかり対応する」 

 

一方、見解が分かれた問題も... 

 

キャスター(23日、news23討論会より) 

「『裏金問題』の決着はついたと思う人は、手を挙げてください」 

 

自⺠党の信頼を揺るがせた裏金問題を受けての“政治とカネ”の改革については、どの候補からも積極的な発信は見られません。 

 

総裁選の投票権を持つ党員からはこんな声も... 

 

自民党員 

「私は石破総理がおろされたこと自体、反対。責任転嫁、問題のすり替えで頭(総裁)を変えればいいということであれば、国⺠はついていかないと思う」 

 

自⺠党の「解党的出直し」はどこへ向かうのでしょうか。 

 

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