( 328171 )  2025/09/30 02:59:43  
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自民党総裁選挙が投開票まで5日となり、5人の候補者が活動を活発化させている。

小泉氏は老人ホームを視察し、処遇改善を訴え、林氏は大阪・関西万博についてコメントした。

高市氏は小児医療の現場を視察し、全国に専門センターを増やす意向を示した。

小林氏は理学療法士の意見を聞き、茂木氏は自衛隊基地を視察して防衛力強化を強調した。

また、小泉氏の陣営によるやらせ投稿問題が影響を及ぼす可能性があるが、国会議員票の動向には明確な変化は見られない。

世論調査では小泉氏が支持を受けているが、党員票に影響が出るかは今後の投函状況に依存する。

もし1回目の投票で過半数が取れなければ、小泉氏、高市氏、林氏の間で決選投票が行われる見込みだ。

(要約)

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FNNプライムオンライン 

 

自民党総裁選挙は投開票まであと5日。29日は5人の候補者が活発な動きを見せた。FNNが調べた最新の情勢や、“やらせ投稿”問題の影響などを、イット!スペシャルキャスターの岩田明子さんと見ていく。 

 

自民党総裁選挙は投開票まであと5日。 

5人の候補者は独自の動きを活発化させている。 

 

小泉氏は29日朝、都内の老人ホームを視察。 

マスク姿で働くスタッフと意見交換した。 

 

小泉進次郎農水相(44): 

こういった現場の方々の処遇を改善する。総理総裁になった暁には、補正予算の中で物価高対策をしていく。少しでも処遇改善につながる形を考えたい。 

 

同じころ、林氏は自民党本部を訪れあいさつ回り。 

このあと官房長官として定例の会見に臨み、大阪・関西万博についてコメントした。 

 

林芳正官房長官(64): 

(大阪・関西万博について)結果的に多くの来場者をお迎えできていることは喜ばしい。 

 

初の女性首相を狙う高市氏は、都内にある小児救急センターなど高度な専門医療の現場を視察した。 

 

高市早苗前経済安保相(64): 

24時間一生懸命そばに付き添って、乳児の状態を見てくれている。小児の健康・医療を総合的に見ていただける場所を全国に増やしたい。 

 

小林氏は理学療法士の団体から意見を聞いた。 

 

小林鷹之元経済安保相(50): 

公定価格の引き上げをしっかりと実行していく決意を新たにしました。 

 

そして茂木氏は、沖縄・那覇市の自衛隊基地を視察した。 

 

茂木敏充前幹事長(69): 

この基地でスクランブル発進が年間400回以上になっている。防衛力の強化を図っていくことが極めて重要。 

 

自民党総裁選挙は投開票まであと5日、最新の情勢をお伝えする。 

 

FNNが29日までに自民党所属の国会議員の動向を調べたところ、小泉氏が全体の3割弱にあたる80人を超え、2位の林氏が約60人ほど、次いで高市氏は40人を超える支持。 

 

そして小林氏と茂木氏が約30人ということになったが、まだ態度が明らかでない議員が50人ほどいるため、今後、こういった情勢が変わっていく可能性もある。 

 

小泉氏をめぐっては、陣営が小泉氏に好意的なコメントなどを投稿するよう要請した、いわゆる“やらせ投稿”問題があったが、まず国会議員票には影響があるのか。 

 

SPキャスター・岩田明子氏: 

党員票は別として、国会議員票については、まだ今のところ目立った大きな動きがみられませんので、態度を決めていない人たちが今後、どう判断するかでしょうね。 

 

宮司愛海キャスター: 

支持を変えていない議員の方々もいらっしゃるかもしれませんが、一般社会だとなかなか信頼が下がるようなことだとも思われます。変えない理由というのはどういったところにあるのでしょうか? 

 

SPキャスター・岩田明子氏: 

ネットニュースでもかなり報じられて、党員票には一定の影響を与えるとは思いますけれども、国会議員はもともと旧派閥の塊で動く傾向があるということ。 

それからこの“ステマ問題”については、討論会で他の候補が問題視する考えを示さなかったということもあって、党内融和的なものをどちらかというと皆さん重視している傾向があるというところも要因かなと思います。 

 

青井実キャスター: 

自民党を立て直すとおっしゃっているけど、今までのままのところもやっぱりあるというイメージですよね。 

 

SPキャスター・岩田明子氏: 

そうなると今回スリーアウトチェンジということで、国政選挙で国民の考え方と乖離(かいり)しているという総括をしていたのに、そうではない行動がまた見られてしまうと、次の国政選挙ではかなり厳しい審判が下る可能性がありますよね。 

 

 

一方で、国会議員295票ではなく党員の295票を見ていく。 

 

FNNが行った最新の世論調査の「次期総裁にふさわしい人」を自民党支持層で見てみると、小泉氏が35.2%、次いで高市氏が22.5%だった。 

 

宮司愛海キャスター: 

党員の投票は、投函が10月1日の午前中までと呼びかけられているということなので、すでに投票済みの党員も多いと思いますが、今回の小泉氏陣営の問題による影響はどのくらい出ると思われますか? 

 

SPキャスター・岩田明子氏: 

早くに決めている人、早くから支持がきている人は早めに投函してしまったと思いますが、まだ手元に置いていてこれから投函するという人、週末に投函した人も多いと思うんです。 

この“ステマ”の報道が26日だったと思うので、それ以降の投函の人への心理には影響は与えたのではないかとみられていますね。 

 

宮司愛海キャスター: 

仮に変えたいと思ってもなかなか難しい? 

 

SPキャスター・岩田明子氏: 

投函してしまった人は変えられないと思います。 

 

総裁選の本番だが、1回目の投票で5人の票数が過半数に達しない場合、票数が多かった2人の候補で行われる決選投票がある。 

 

当初、小泉氏と高市氏が優勢とみられていたが、林氏がトップ争いに食い込む構図となってきた。 

 

1回目の投票では誰も過半数が取れないということになると、小泉氏、高市氏、林氏の中から2人で決選投票を行うという見方が出ている。 

 

青井実キャスター: 

林さん猛追についてはどう読めばいいんですか? 

 

SPキャスター・岩田明子氏: 

林さんは、旧宏池会はかなり固まりとしてしっかりしているということ。昔の宏池会だったOBの人も運動しているということもあり、それから石破政権を継承しているということで、石破さんも働きかけを強めているということで、結構堅い票が出ているなという印象です。 

 

青井実キャスター: 

岩田さんの決選投票の見立て(小泉氏VS林氏、小泉氏VS高市氏)は、こういう流れになるということですか? 

 

SPキャスター・岩田明子氏: 

小泉さん、高市さんはもともとの想定ですが、高市さんが国会議員票があまり伸びなくて林さんの国会議員票が伸びるとこういう形(小泉氏VS林氏)もあり得ると。 

(「イット!」9月29日放送より) 

 

イット! 

 

 

 
 

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