( 329016 )  2025/10/03 05:06:27  
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小泉進次郎農水相は、自身が会長を務める自民党神奈川県連の党員数修正に関する週刊文春の記事に抗議し、訂正を要求した。

記事では、総裁選で高市早苗氏を支持する党員の離党手続きが不適切であった疑惑が報じられた。

小泉氏は、離党手続きは選挙決定前だったと説明し、正当性を主張。

一方で、関与を否定する発言が繰り返され、印象が悪化する可能性が懸念されている。

小泉氏はASEAN会合のためフィリピンへ出国中で、帰国後の対応が注目されている。

(要約)

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小泉進次郎農水相 

 

 自民党総裁選候補の小泉進次郎農相は1日、会長を務める党神奈川県連が総裁選の投票資格を持つ党員らの人数訂正を巡る週刊文春電子版の記事に対し、抗議のコメントを発表した。自身のSNSには約700文字の長文を投稿。「著しく事実に反する」と指摘し、代理人弁護士と相談の上、記事の訂正を要求するとした。 

 

 党総裁選挙管理委員会は9月27日、神奈川県の党員らが5万7344人から5万8170人に増えたと訂正した。これに対し文春電子版は30日、総裁選で高市早苗氏を支持する党員を、意図的に離党させていたことが発覚したことを受けた措置との疑惑を報じた。 

 

 この訂正を巡り27日、前衆院議員で神奈川9区の党支部長だった中山展宏氏が、自身を介して入党した826人に「不適切な手続きにより、党員資格を失われ総裁選投票用紙が送付されていなかった事実が判明した」とSNSで公表。「選挙の正当性を毀損(きそん)する行為」などと断罪していた。中山氏は昨年の総裁選で高市氏を支持。離党させられた党員の多くが高市氏に投票したという。 

 

 小泉氏はコメントで、党員の離党手続きは総裁選実施決定前の今年6月だったとして「総裁選の開催に関連しようがない」と主張。離党手続きが適切だったかどうかは県連で調査する考えも示した。 

 

 一方で離党手続きについて「今回初めて知ったところで、全く関知しておりません」としたことに疑問の声も。小泉氏陣営では、会見動画で小泉氏に好意的なコメントの投稿を要請した“ステルスマーケティング”が発覚。その際も小泉氏は「知らなかった」と関与を否定。広報を務める牧島かれん元デジタル担当相の事務所関係者が行ったと説明した。牧島氏はその後、広報担当を辞任している。 

 

 問題発覚のたびに出る「知らなかった」の言葉に、永田町関係者は「いずれも小泉氏がトップの組織で起きたこと。“秘書がやりました”という昔の政治家を想起させ印象が悪い」と懸念。「首相になれば“知らなかった”では困ることもある」との声も上がった。 

 

 小泉氏は1日、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓3カ国の農相会合に出席するため、フィリピンへ出国。総裁選の立候補者が選挙期間中に外遊するのは異例。2日帰国する予定で、4日の総裁選当日までに自身の言葉でどう説明するのか注目される。 

 

 

 
 

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