( 329376 )  2025/10/04 07:00:34  
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ドジャースの大谷翔平選手の2025年の経済効果は約1302億8573万円と予測されています。

関西大学の宮本名誉教授によると、大谷選手の経済効果は年々増加しており、今後数十年にわたって同様のアスリートは現れない可能性が高いとのことです。

大谷の経済効果には、年俸やスポンサー収入、チケット代、広告費、放映権料などが含まれ、特にスポンサー契約料や放映権料が大きな要因とされています。

今年はドジャースの観客動員が400万人を超えたことも影響しています。

大谷選手の活躍は、広告企業の収益にもプラスの影響を与え、経済の回転を促進しています。

彼の成功が日本国内外での経済効果を生み出しており、今後のポストシーズンでの成果がさらなる経済効果をもたらす可能性もあります。

(要約)

( 329378 )  2025/10/04 07:00:34  
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経済効果も異次元のレベルへ 

 

 ドジャースは世界一連覇を目指してポストシーズンを戦っているが、経済効果の算出で知られる関西大学の宮本勝浩名誉教授は、二刀流でチームに貢献する大谷翔平の2025年の経済効果を約1302億8573万円と発表した。 

 

 宮本名誉教授は「大谷選手の経済効果は年々増加しており、今後数十年にわたってこのようなアスリートは出現しないのではないかと思われます」と評した。 

 

 エンゼルス時代の大谷が日本人史上2人目のシーズンMVPとシルバースラッガー賞を受賞した2021年に算出した経済効果は約240億1674万円だった。ベーブ・ルース以来104年ぶりの2ケタ勝利2ケタ本塁打を達成した2022年は約457億941万円、WBCで活躍した2023年は約504億1008万円と算出されていた。 

 

 ドジャースに移籍し、指名打者に専念した2024年はメジャー初の50本塁打50盗塁を達成し、ワールドチャンピオンになったことで経済効果は前年2倍の1168億1181万円に。そして、ドジャースの観客動員が球団史上初の400万人の大台に乗った今年はそれを上回る約1302億8573万円と試算されているのだ。 

 

 9月にセ・リーグで歴史的な独走Vを果たした藤川阪神の経済効果について、宮本名誉教授は全国で約1084億4513万円と算出していた。大谷の経済効果はそれを200億円超も上回る。 

 

 宮本名誉教授は「1人のアスリートの活躍の結果というレベルのものではない」として、そこまで膨れあがる理由を「コマーシャル出演企業の多さ」と分析した。 

 

「大谷選手が出演している企業の信頼度が高まり、商品やサービスの売上が伸びている。このような大きな社会現象は、他のアスリートではなかったことです」 

 

 大谷の経済効果は、その活躍によって創り出されるお金の動き。年俸、スポンサー収入、ファンが球場に応援に来て支払うチケット代、飲食費、グッズ代、球場への広告料、放映権料から算出される直接効果、一次波及効果、二次波及効果を産業関連分籍で計算して合計したものだという。 

 

「大谷選手が得た収入は住居、車、食事、服、レジャーなどに消費され、残ったお金は金融機関に預けられる。金融機関はそのお金を民間企業に貸し出す。企業は借りたお金で業容の拡大に使ったり、従業員への賃金として支払われる。その従業員が消費する。これらすべて経済効果に含まれます」(宮本名誉教授) 

 

 算出された直接経済効果で最も大きかったのが、大谷のスポンサー契約料で約150億円。それに続くのが放映権料。MLBがNHKから得る年間放映権収入を約116億円としている。 

 

「来年のWBCの放映権料として日本に150億円が要求された。前回のWBCは30億円とされており、今回は5倍に跳ね上がっている。サッカーも含め、日本に対するスポーツの放映権料は年々高くなっている。現在の正確な額は不明だが、2004~2009年の平均放映権料が当時の為替レートで49億8000万円だったことを考慮し、年間1億ドルのうち8割にあたり約116億円は大谷選手に関連したものと判断しました」(宮本名誉教授) 

 

 

 球場などへの日米の企業広告料が約114億円、ドジャースタジアムとビジター球場における観客増加による消費増加額が約47億370万円、大谷のグッズ売上が20億円、コマーシャル契約をする海外企業の売上増加額が約20億円、大谷のグッズのネット販売額が約10億円、これに大谷の年俸約3億円と西地区優勝パレードの観客消費額の約10億8750万円を合わせた約490億9120万円が米国国内の直接効果としている。 

 

 日本国内での直接効果として、大谷応援観戦ツアーの売り上げ額約70億円、大谷グッズの売り上げ額約4億円、コマーシャル企業の売り上げ増加額約30億円を合わせて約104億円。日米合わせて約594億9120万円としている。 

 

 この直接効果を基に産業関連分析で算出すると、直接効果と一次波及効果が約987億5539万円、二次波及効果が約315億3034万円で、これを合算した経済効果が約1302億8573万円となるわけだ。 

 

 この経済効果はドジャースの地区優勝までの経済効果で、ポストシーズンは含まれていない。すでにワイルドカードシリーズを突破したが、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズと勝ち進んで世界一連覇となればさらなる経済効果の拡大につながる。 

 

 宮本名誉教授は「やはり経済マーケットが大きい米国で活躍していることが大きいのではないか。大谷選手と同じ時代に生きて、世界的アスリートの活躍を見ることができる幸運に感謝するべきだろう」と話している。 

 

 

 
 

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