( 329921 )  2025/10/07 04:38:20  
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立憲民主党の野田佳彦代表は、福岡での「毎日・世論フォーラム」で講演し、自民党の新総裁高市早苗氏について対立軸を作る意向を示した。

高市氏の党人事や旧安倍派の問題を懸念し、古い政治に戻ることを警戒。

また、高市氏の政治家としての資質は肯定的に評価しつつも、人事に関しては批判的な見解を示した。

自民党の国民民主党との連立協議に関しては、政策の違いから実現が難しいと指摘し、協議が長引くことによる政治空白の懸念を表明した。

(要約)

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「毎日・世論フォーラム」で講演する立憲民主党の野田佳彦代表=福岡市中央区で2025年10月6日午後1時35分、玉城達郎撮影 

 

 立憲民主党の野田佳彦代表は6日、福岡市で開かれた「毎日・世論フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、高市早苗新総裁を選出した自民党について「大連立はあり得ない。高市さん率いる自民党と対立軸を作り、善政競争をしていきたい」と述べた。一方、高市氏が進めている党人事について、旧安倍派の裏金問題が解明されていないとした上で「旧安倍派の皆さんを適材適所という美名のもとで登用するならば、古い政治に戻る形になる」とけん制した。 

 

 野田氏は高市氏について、松下政経塾の後輩で入塾試験の面接を担当した際の逸話を披露。革ジャン姿で大型バイクに乗って現れたことに驚いたが、面接での受け答えは明確で「二重丸をつけた」と明かし、「政治家の資質としては肯定的に捉えている」と述べた。 

 

 一方、新総裁として「最初に問われるのは人事だ」と指摘した。高市氏が麻生太郎元首相と会談したことを踏まえ「派閥解消をしていない人の力が発揮される状況になるのは解党的出直しをしたふりになってしまう」と批判した。 

 

 自民が国民民主党との連立も含めた連携を模索していることについては、国民民主を支援する連合が選択的夫婦別姓などの政策面で高市氏と隔たりが大きいことから「連立を組むことにOKを出すとは思えない」と指摘。連立協議が長引けば「国会開会が遅れ、政治空白が長引いていくことになりかねない」とも述べた。【池田直】 

 

 

 
 

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